筒香嘉智とバウアー、二人とも契約したい…DeNAはどこまで誠意を見せるか

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あの投手にも誠意を示す?

 本格的に交渉を進める際の条件提示は、レギュラーを保障しないものとなりそうだ。とはいえ、米球界側ではこんな情報が流れていた。筒香のオープン戦での成績は6試合に出場して打率1割、本塁打ゼロ、打点2。メジャー通算成績も182試合、打率1割9分7厘、本塁打18、打点75と芳しくない。もしや「腰痛が治っていないのではないか」と指摘されていたのだ。

「22年、パイレーツを解雇された際も腰痛が不振の原因と言われました。以後、筒香の成績不振が指摘される際、速球に対応できない技術面と共に、腰痛が絡んでいると指摘されていました。今春キャンプでも腰痛で一度、チームを離れています。再合流後、2試合に出場し、マイナー降格が通達されて自由契約へと流れていきましたが、『招待選手』とは言わば、日本球界の言葉で言うならば『テスト生』です。生き残りを賭けた、もう後のない選手が故障でチームを離脱するとは、相当な痛みだったのだと思います。マイナー行きを通達されたのも、腰は治っていないと判断したからでしょう」(米国人ライター)

 仮にそうだとしても、DeNAには筒香を復帰させたい事情がある。

「DeNAは球団買収後、ベイスターズ時代のチーム運営についても見直しをしました。かつてはフリーエージェント権を取得した選手が次々と出て行ってしまい、残ってくれたのは三浦大輔監督(50)でした。生え抜き、チーム功労者を大事にすべきとの方針を固め、権利行使して退団してしまったOBにもコーチ帰還の話を持っていくようになりました。筒香に対しても、“誠意”を示すのではないでしょうか」(球団関係者)

 しかももう一人、契約したい大物がいる。メキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズと5試合の限定契約を交わしたトレバー・バウアー(33)だ。バウアーがメジャー復帰を目指してアピールを続けているのは既報通り。「限定契約」としたのは、結果を出して契約してくれたチームに即合流するプランであり、バウアーのメジャー復帰に掛ける思いの強さを感じさせる選択だが、米国内では悲観的な声のほうが多い。

「DV疑惑は晴れました。過去に過ちを犯してカムバックした選手もいないわけではありません。でも、気の毒なことにバウアーはメジャーリーグを代表するスター選手であり、疑惑の段階で報じられたニュースがあまりにも多過ぎました。ファンの反感を買う言動もあり、彼を獲得した球団の関係企業、本拠地球場に広告を出しているスポンサーのイメージにも影響してきます。仮に獲得したとして、ロッカールームの雰囲気が変わります。米球界の懸念は相当なものです」(前出・米国人ライター)

 また、今回のメキシカンリーグ行きだが、NPBともパイプを持つ仲介者が関わっているとの情報も交錯している。試合現地時間3月24日、ヤンキース傘下のマイナーチームとの親善試合に先発し、3回4失点と好投したのは既報通りだが、MLB各球団の見方は変わっていないそうだ。

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