“プロ野球チーム”が制作する「ドキュメンタリー映画」が続々公開…球団担当者は「予想を大きく上回る反響に驚いています」

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ファンの心を打つ“育成出身”選手の本音

 残念ながら劇場公開は終了した本作だが、未公開インタビューなどを加えてソフト化される予定で進められているという。

 貴重なインタビューの数々の中での見どころは、千賀滉大投手(現ニューヨーク・メッツ)、周東佑京選手らも輩出した育成ドラフトについて、同じく育成選手からレギュラーを掴んだ甲斐拓也選手や牧原大成選手が率直に語るシーンだ。

「“育成選手の頃はまるで人間じゃないような扱いを受けたが、本当に自分が頑張ったから今がある。『育成のホークス』とは言ってほしくない”という牧原選手のコメントがあって。本音を語る牧原選手のインタビューを見たファンの方から“自分の人生の活力になった”という声をたくさんいただきました。多くの方の心に響く作品が作れたのではないかと思っています。まもなくシーズンが幕を開けますが、今作をきっかけに、これまで以上の声援をチームに送っていただけたら嬉しいです」

 4年ぶりの日本一に向けて大規模な血の入れ替えを敢行した今季のホークスは、山川穂高選手やアダム・ウォーカー選手の加入といった大型戦力の補強が目立つが、チームの勝利を支えてきた生え抜き選手の活躍も注目したい。

 2024年のプロ野球は3月29日、新たなシーズンの開幕を迎える。オープン戦で目を開かせつつあるスター候補の活躍も気になるところだが、ドキュメンタリー映画を見ながら開幕に向けて気持ちを昂らせていくのも、この時期のプロ野球を楽しむ一つの方法なのかもしれない。

白鳥純一(しらとり・じゅんいち)
1983年東京都生まれ。スポーツとエンタメのジャンルを中心にインタビューやコラム記事の執筆を続けている。

デイリー新潮編集部

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