「笑点」卒業の林家木久扇が語る今後のプランとは 「いずれはスター・ウォーズみたいな絵本やアニメを」

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 2月に創立100周年を迎えた一般社団法人落語協会に所属し、最長老として活躍するのが林家木久扇だ。レギュラー出演を続けた演芸番組「笑点」(日本テレビ系)の卒業を3月末に控えて、勇退の経緯と今後の取り組みを本人が語った。

「昨夏にテレビで番組を見ていたカミさんから“もういいんじゃないの? 疲れたところを見せないうちに辞めちゃった方がいいわよ。江戸っ子だもの”と言われてね。“そうだね”と答えたのがきっかけです」

 木久扇にとって「笑点」はライフワークだった。

「半世紀以上も出演していたからね。けれど、僕ももう86歳。まだまだ元気だけど、寿命を考えれば、もっと好きなことをやって、もっとゆったりした時間を持つのもいいかなと思って。カミさんも、僕や家族の世話とかで大変だった。背中を押されましたよ」

「『落語スター・ウォーズ』が作りたい」

 初めて「笑点」に出演したのは昭和44年11月9日。渥美清が主演を務めた「男はつらいよ」のシリーズ第1作が封切られ、千葉県成田市で新東京国際空港の建設が始まった時期のことだ。

「54年も出ていると、歴代の司会者はみんな亡くなっている。僕を番組に推薦してくれた(立川)談志さんをはじめ、前田武彦さん、三波伸介さん、先代の(三遊亭)圓楽さん、(桂)歌丸さん。2年前には6代目円楽さんも鬼籍に入った。どの方との別れも辛かったな。仲間が減っていく経験をしていたから、僕は元気な姿のままで清々しく卒業したいと思いました」

 勇退発表は昨年の8月下旬。いよいよ1カ月後に追ったが、後悔は何もないと強調する。

「むしろこれから自分がどうなるか楽しみ。『笑点』には本当に長らく出ていたので、どこか“日本テレビ専属”みたいに思われていて、他局の番組に出る機会がなかったような気がするんです。これからはほかのテレビ局にも出てみたい」

 意欲はまだまだ旺盛だ。

「いずれは、長屋に住んでいる連中が長屋ごと宇宙に飛ばされて騒動となる『落語スター・ウォーズ』みたいな絵本やアニメを作ってみたい。海外で放送できたら面白いね。それと、3月から卒業記念“ありがとう木久扇ラーメン”も販売しますのでヨロシク!」

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