【君が心をくれたから】雨が可哀想すぎて観ていられない…それでも耐え続ける視聴者の心境は

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

「他人の不幸は蜜の味」といいます。「メシウマ」と言い換えてもいいでしょう。人間だれでも、自分より幸せに見える人を妬む気持ちがあり、だから他人が困難に陥ると、相対的に自分のほうが幸福に思えて、蜜の味を感じたり、メシが美味く思えたりするのでしょう。

 でも、テレビドラマは仮想世界だから、幸福な登場人物に嫉妬しても仕方ありません。それでも、不幸な状況に涙する心地よさはあるとしても、ほどほどにしてほしいと願う人が多いのではないでしょうか。物価高なのに給料は上がらず、大地震は起きて被災地は――というご時世であれば、なおさらです。

 だから、永野芽郁と山田裕貴が主演するフジテレビ系の月9ドラマ「君が心をくれたから」について、観続けるのが「つらい」という声が聞こえてくるのです。二人があまりにも不憫で、「気持ちが折れる」という視聴者が多いようです。特に月9の放送は月曜日ですから、「週のはじめから暗い気持ちになりたくない」という声も目立ちます。

 一方、不幸な状況はつらいけど、そんななかで貫かれる二人の純愛に、涙を流している人もいるようです。私自身はこのクチなのですが、でも、やっぱり気持ちは折れます。主人公の二人に次々と試練が課され、それを観続けるのもまた試練です。耐えられず、脱落してしまった視聴者も多いと予想します。

次ページ:希望がわずかに見えつつも視聴者の試練も続く

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。