「政権でダメなところはありますか」 岸田首相が依然として気にするテーマとは

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秘書官の「人材難」も

 そんな中、首相が依然として気にしているテーマがあるという。

「SNS対策ですね。なかなか正解のない世界で、使い方を間違えると地獄に直結しているなどと言われていますから無理もないかも知れませんが、実際、官邸も苦労しているようです。“メディアは揚げ足取りに徹していて頼りにならない、国民に政権の主張が満足に伝わっておらず、SNSをとにかくうまく使って行きたい……”という思いがあるわけですね。長男の翔太郎氏を政務秘書官に任命した際に、その担務としてSNSを入れていましたが、最も信頼する身内に任せたのは危機感の裏返しだったということなのでしょう」(同)

 翔太郎氏は親戚らを公邸に招いて「組閣ごっこ」をしたり、外遊時に公用車を利用してお土産を買って観光地を散策したりした公私混同問題が報じられ、辞任することになった。ちなみにその後を受けた山本高義氏にも、ここ最近、銀座の高級クラブにお目当てのホステスがいて、足繁く通っていることが報じられている。秘書官の「人材難」もまた課題の1つと言えるだろう。

実行に不可欠なのは

「岸田氏がそんなアプローチをしているというのは知りませんでしたが、悪くない方法ですね。前任の菅義偉氏もそういうやり方をしていました。在任中はあまり評価されませんでしたが。たとえ政権が低空飛行を続けているとしても、首相に頼りにされればほとんどの人は悪い気はしないし、ひと肌脱いでやろうという気にもなるというものでしょう」

 と、自民党のある閣僚経験者。

「ただ、問題なのは、首相と経営層がガッチリとは行かないまでもそれなりに意思疎通ができていたとして、実際に政策を動かすのはその下の人たちです。彼らの熱意とか当事者意識とか思い入れみたいなのが、政策の実行には不可欠と言えるでしょうね」(同)

 果たしてそこに人材がいるのかといえば……。

デイリー新潮編集部

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