「残された時間で子どもの魂に帰還したい」 横尾忠則が年末年始にいつも考える「生死と輪廻」

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 また年が明けました。今年は88歳か。父は69歳、母は74歳で寿命を終えました。その息子は両親よりうんと長生きしてしまった。この後、まだ少しは生きそうです。まさか90歳を越えるとは思えませんが、運があれば、90代を体験できるかも知れません。画家は長生きすればするほど、本人の考えが及びもしない、面白い絵が描ける可能性があります。線がちゃんと引けない、色がはみだす、こんなハンディが全て絵の魅力になって子供の絵に近づいていきます。エゴが失くなって、子供のように無垢な状態になるのです。...

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