先輩2人の引き際を参考に、1月4日の「ダウンタウンDX」は痛手だった…松本人志“活動休止”をテレビマンはどう見ているか

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 1月8日、吉本興業は所属タレントの松本人志(60)が当面の間、芸能活動を休止すると発表した。昨年末に週刊文春が報じた、性的行為強要疑惑を受けてのものだ。もっとも、松本が芸能活動を休止する理由は裁判に注力するためだ。一方の文春は疑惑の第2弾を報じて、両者とも一歩も引かない様相だ。これをテレビマンはどう見ているか。

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 吉本興業の発表を一部抜粋する。

《このたび、松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました。そして、このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまうため、当面の間活動を休止したい旨の強い意志が示されたことから、当社としましても、様々な事情を考慮し、本人の意志を尊重することといたしました》

 文春オンラインによると、この発表がされたのは文春の第2弾記事に回答を送付した4時間後だという。民放プロデューサーは言う。

「松本さんは休業を発表するのではないかと、薄々感じていました。彼が尊敬する上岡龍太郎さん(1942~2023)や島田紳助さん(67)の引き際を見習ったのかもしれません」

 立て板に水の話術で理路整然と毒を吐いた上岡は、1960年に漫画トリオを結成して芸能界デビュー。メンバーの横山ノックの参院選出馬により漫画トリオは68年に事実上の解散、以後はピンで活動した。芸能界デビュー40周年を迎える2000年に引退を発表し、その言葉通り58歳で引退した。その上岡を師と仰いだのが紳助だった。

紳助を尊敬

 紳助は77年に漫才コンビ・紳助竜介を結成し、80年年代前半の漫才ブームの波に乗り一気に全国区に。ブームが下火になるとテレビ番組の司会者として、また多くの番組の企画者として活躍。ところが、反社会的勢力との交際活動が報じられた2011年、55歳で芸能界から引退した。

「引退の経緯こそ違いますが、紳助さんは何か問題が報じられなくても、上岡さんを見習って早めに引退したのではないかと思います。その紳助さんを尊敬していたのが松本さんで、二人は『松本紳助』(日本テレビ)などでも共演していました。その間に上岡さんの話も出たのでしょう。松本さんは上岡さんが初代局長(司会)を務めた『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)の3代目を引き継ぎ、紳助さんが企画した『M-1グランプリ』(テレビ朝日/朝日放送テレビ制作)の審査員も続けています。そして彼も、ずいぶん前から早めの引退を口にしていました」

 そのまま引退するつもりなのだろうか。

「自分の騒動でスポンサーやテレビ局に迷惑を掛けることを嫌がり、ひとます身を引くことを決断したのでしょう。1月4日に放送された『ダウンタウンDX』(日テレ/読売テレビ制作)で、CMの提供表示なし、ACジャパンへの差し替えも引き金になったに違いありません」

 それほど周りを気遣う人物だったのだろうか。

「若い頃は確かに違いました。かつて『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ)の2時間スペシャルが、彼に確認もなくプロ野球のヤクルト優勝戦に差し替えられたことに激怒して、番組を終了に追い込んだこともありましたが、結婚してから全く変わったんです。最近はすっかり丸くなり、人を慮るようにもなりました」

 それが裁判に。休業はどのくらいの期間になるのだろう。

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