萩生田光一氏に「疑惑の映画観賞会」 「収入と参加人数が合わない」

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実質的な企業献金?

 以上の疑惑について、萩生田事務所に尋ねたところ、

〈法人・個人問わず、お申し込みがあった枚数を各々に販売しており、記録を確認しても後援企業に一括で販売している事実はありません。また個別の購入者の欠席理由について当方が知る由もありません〉

 と回答。要するに実質的な企業献金には当たらないとの主張である。

 ところが実際に例年、映画観賞券を購入している支援者に話を聞くと、

「私は萩生田さんのお母様と親しかった関係で、萩生田さんのことを応援しようと決めて以来、毎年10人分、1万円の観賞券を購入しています。ただし、私自身は観賞会には行きません」(自営業の女性)

「例年5枚ほど購入し、社員を誘うこともありました。領収書は会社宛ではなく、自分宛でもらっていましたよ」(会社経営者の男性)

 グレーな販売実態が浮き彫りになるのである。

 裏金問題であえぐ最大派閥の指導者に求められるのは廉潔(れんけつ)さであるまいか。派閥内の論理だけで新会長を決するなら、清和会はいよいよ滅びの時を迎えよう。

週刊新潮 2024年1月4・11日号掲載

特集「巨額裏金事件 検察vs.『安倍派』『二階派』 『大物立件』の最終攻防」より

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