裏金問題でも「謎のポジティブさ」を見せる岸田総理 懇親会で「意外なほど元気だった」

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「鈍感力」は岸田文雄総理(66)を語る際に頻出する言葉だが、今ほどその類まれな“才能”を称賛せずにはいられない時もなかろう。裏金問題のダメージは計り知れず、傍目には政権の命脈はほとんど尽きたかに映るが、総理自身はいたって前向きというから驚くのである。

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 新聞紙面には連日「裏金」の2文字が躍る。しかし、岸田総理はそんなことお構いなしとばかりに毎晩のように、宴に興じている。12月19日には東京・虎ノ門のオークラ東京で開成高出身の国会議員や官僚で作る「永霞会」に出席。その場で、

「今日より明日はよくなると信じてみんな日本人が頑張った。今の日本をそういう国にしていきたい」

 と発言。さらに地元・広島の県議らとの会合で東京・平河町の赤坂四川飯店にも“はしご酒”をしたが、

「総理の表情は拍子抜けするほど明るかった」(広島県議)

「意外と元気だった」

 謎のポジティブさは21日に平河町のホテルで開催された、政治解説者の篠原文也氏が主宰する懇親会でも発露したという。

 出席者の一人が語る。

「総理は落ち込んでいるかと思っていたら、意外とお元気でした。スピーチの中で翌年の経済対策などを含む政策運営や、いま問題になっている政治資金問題にきちんと取り組む決意を語っておられました。話し方も力強かった。この局面を乗り切るんだと、腹をくくっている雰囲気でしたね」

 政治ジャーナリストの青山和弘氏が言う。

「この難局で、岸田総理は持ち前の“鈍感力”を見せています。春になれば捜査は終結するだろうし、春闘で給与が上がる。6月には定額減税が始まるので支持率は上向くのではと、本人は周囲に希望も語っています。一定の危機感は持っていますが、早期に退陣する考えは現時点ではありません」

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