ソウル・広蔵市場の「チヂミが高すぎる」と怒り心頭… 外国人観光客を狙う“ぼったくり”に現地の韓国人は言いたいことがある

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 広蔵(クァンジャン)市場はソウルでも最大規模の市場だ。東大門からも近く、観光客も多く訪れる。日本で刊行されるガイドブックにも必ず載る市場で、ここで食事をしたり、キムチを買ってお土産にしたという方も多いはずだ。ところがこの市場がいま、「ぼったくり」だと騒がれている。

 発端は韓国発の男性ユーチューバーの投稿だった。世界旅行をメインに扱う「ヒーチョリズム」というチャンネルで、11月16日、ある動画がアップされた。ベトナム国籍の知人と広蔵市場を訪ねた彼は、「久しぶりに外国人の友人と広蔵市場に来たので、韓国の伝統的な食べ物であるチヂミを食べる」と思いつき、ある店でチヂミの盛り合わせを注文した。

 しかし出されたチヂミは量も少なく、かつどこでも食べることができるレベル。通常なら1万ウォン(約1100円)でも高いと思われる程度のしろものだった。ところがこの店は、1万5000ウォン(約1600円)もしたのだ。耳を疑う金額だが、この程度なら観光地料金と思われるかもしれない。問題をさらに大きくしたのは、その営業方法。チヂミを作った店主は、最初から「量が少ないから追加したほうがいい」と、露骨に追加注文を勧めるのだ。

「だから追加しろといったのに」

 ベトナム人の友人も戸惑う量の少なさに、ユーチューバーが「これで1万5000ウォン?」と問うと、店主は「だから最初から追加しろといったのだ」と、客が悪いといわんばかりの言いよう。クレジットカードで支払う旨を告げると、手数料が惜しいのか、現金か銀行振込を行うよう強要した。

 チヂミの原価は5000ウォンにも満たないはずだ。ぼったくり価格に加え、追加注文しなかったせいだといい張る厚かましさに反響を受け、この動画はユーチューブだけで95万回以上、再生されている。SNSでも拡散され、多くのマスコミも注目することとなり、広蔵市場のぼったくりの実態がフォーカスされはじめた。

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