ドジャースの「大谷」「山本」を見たい…大手旅行代理店が発売し始めた「観戦ツアー」はいくらか H.I.S.は「急いで年間予約席を確保しました」

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20万円台のツアーも

 一方、8月11日のパイレーツ戦は、59万7000円から67万5000円と他の時期に比べ高額になっている。パイレーツに日本人選手はいないので、チームの魅力で料金が高いわけではないようだ。お盆休みで繁忙期の料金なのだろう。

 他の旅行代理店はどのようなツアーを販売しているのか調べると、阪急交通社が「D戦を現地で応援!」と銘打ったロサンゼルス6日間のツアーを販売している。公式サイトには料金が35万2800円から79万7800円と記されている。

「阪急交通社の場合はホテルが選べず、帰国が5日目の深夜0時過ぎに出発する飛行機になるため、4泊6日という日程になっています。球場での座席は内野4階で、さらに良い席を希望する場合は別料金が必要です。また、アムネットという旅行代理店も球場での座席カテゴリーの指定はなしの条件で、4泊5日で30万円台の観戦ツアーを発売しています。この旅行代理店のツアーは、5月以降に29万円台が増えるという傾向があり、9月の試合は全て26万8000円となっています」(同・記者)

 いずれのツアーも料金が変更される可能性があるので注意が必要だ。H.I.Sに取材を依頼すると広報室が応じてくれた。同社のツアーにおけるセールスポイントの一つは「球場での座席は三塁のドジャース側、2階内野席の前から3列目以内」という座席の魅力だ。

「今シーズンまで弊社は、大谷選手が所属していたエンゼルスの本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムの年間指定席を確保していました。それが12月にドジャースとの契約が発表されたので、急いでドジャー・スタジアムの年間指定席を手配することになったのです。『駄目かもしれない』という声もあったのですが、現地事務所が頑張ってくれて、非常に良い席を押さえてくれました。本当によかったと思います」

韓国開幕戦には異例の表示

 H.I.S.は年間予約席を数席、確保したという。またレギュラーシーズンのみという契約で、ポストシーズンは別になるそうだ。

 ツアーの内容は野球観戦がメインという“弾丸ツアー色”が強いものになっているが、これには理由があるという。

「弊社はメジャーリーグの観戦ツアーに関して長年の蓄積を持っています。お客さまがどのような日程をご希望になるかという傾向も把握しており、4泊5日で野球観戦をメインとするツアーが最も人気です。もちろん今後、『もっと長期滞在したい』とか『野球観戦だけでなく現地の観光にも時間を割いてほしい』というご希望が多く寄せられるようになれば、そうしたツアーを検討することになると思います」(同・広報室)

 ところで、H.I.S.の公式サイトにある「ベースボール観戦ツアー」のトップページを見ると、興味深い一文が記載されていることに気づく。

《ロサンゼルス・D 韓国開幕戦の観戦ツアーは造成なしとなります。ご期待に沿えず申し訳ございません。よろしくお願いいたします》

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