西村康稔氏を「ニッシー」と呼ぶ女性秘書官との“怪しい”関係 「政治の素人なのに政務秘書官に」

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税金で…

 だがより問題なのは、彼女が今年7月から今月まで大臣を支える政務秘書官の立場に就いていたことで、

「本来、政務秘書官には政策や政治に関する深い造詣が求められる。彼女にそんな大役が務まるはずもなく、経産省のスタッフも随分、苦労したと聞いています」(同)

 ではなぜ、”素人”を経産相の大臣政務秘書官に任命せねばならなかったのか。

「私設秘書として雇うと事務所が給与を支払う必要があります。一方で、大臣の政務秘書官は特別職の国家公務員。給与は税金で賄われるので、それで彼女を政務秘書官に任命していたのでは。西村氏にはそうまでしても彼女を傍に置く理由があったということです」(同)

女性秘書に声をかけると…

 本誌(「週刊新潮」)記者は小川秘書に直接、西村事務所に入った経緯などについて質したが、彼女は口を噤み、何も語ろうとはしなかった。

 ならばと、西村氏にも話を聞いたものの、険しい表情を浮かべてこちらも終始無言。小川秘書から”ニッシー”と呼ばれているのかとの問い掛けにも、ゆっくりと首を横に振るのみだった。

 西村氏は書面で、

「当該秘書は、過去に秘書業務の経験もある。ベテラン秘書も含めた面接を行い、私設秘書として採用しました。4カ月余の間、勤務態度、業務実績等を見届けたうえで、政務秘書官として適任と判断したものです」

 問題山積の西村氏。12月18日に都内ホテルで開催予定だった政治資金パーティーも当日、延期に追い込まれた。総理への道には大きな落とし穴が待ち受けていたのである。

週刊新潮 2023年12月28日号掲載

特集「『安倍派』裏金事件 検察幹部が漏らした『議員一人ではおさまらない』」より

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