「極道の妻」が500万円のロレックスを盗まれてしまい「窃盗団」の呆れた言い分は
6代目山口組の3次団体
被害にあった組長がトップを務めるのはどういう組織なのだろうか。
「6代目山口組の3次団体で三重県に本部を置いています。上部団体の直参組織も本部は三重県にあり、組長は6代目山口組の幹部を務めています。盗まれたロレックスは姐さんの所持品だと聞きました」
と、竹垣悟氏(「五仁會」代表で、元山口組系「義竜会」会長)。姐さんのロレックス・デイトジャストは、「ダイヤモンドなどを散りばめたモデル」と見られている。
「普通、暴力団組長側から被害の申告があるとは思えないので、県警が余罪を追及する中で、窃盗団が組長宅への侵入を供述して判明したと見るのが自然でしょう。周辺のカメラ映像をおさえると同時にロレックスを質入れした質店からも話を聞いたうえで、暴力団組長や所有者の姐さんにも事情を聴いたものと推察されます」(先の記者)
捜査当局の説得
「今回の被害総額は約1700万円に上るとされ、暴力団組長側の被害額は現金と合わせるとその4割弱を占めていることになります。当局としては被害事実を把握している以上、立件すべきと考えるのが普通。暴力団組長側に被害届の提出や供述を求めたと見られます」(同)
こういうケースで暴力団組長側が被害届を提出というのもあまり例がないことだという。
「メンツの問題もありますから、そう簡単に警察の求めに応じるとは思えないですよね。もしかしたら、“窃盗団は動機として、まともに仕事をして稼いだ金でないのだから盗んでもいいなんて言っているぞ”と伝えて説得したのかもしれません。“真っ当な金なら堂々と主張すべきではないか。窃盗団のお陰で泣きを見ている人たちも多少は救われるはずだ”などと畳みかけた可能性もありますね」(同)
当然ながら窃盗団もまた「まともに仕事して稼いでいる」わけではないのである。
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