大谷翔平(29)歴史的会見に“質問者NG”のブラックリスト? 後払い契約の「抜け道」批判うやむや、ド軍の規制にも“規格外”の兆候

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ファンに非公開の厳戒態勢

 米大リーグ、ドジャースにフリーエージェント(FA)移籍した大谷翔平(29)が12月14日(日本時間同15日)にロサンゼルスのドジャースタジアムで入団記者会見に臨んだ。プロスポーツ史上最高額の7億ドル(約1015億円)で10年契約を結んだ二刀流をお披露目する歴史的な一日。メディアは北米以外に中南米、韓国、台湾から約300人が集結し、まさに全世界の注目の的と言っても過言ではなかった。

 しかも、大谷の記者との質疑応答はエンゼルスで2年連続の「10勝、10本塁打」を達成した8月9日の試合後以来、約4ヵ月ぶりだった。その間に右肘手術、アジア人初のホームラン王にMVPの獲得、ベールに包まれていたFA交渉……。質問をぶつけようと手ぐすね引く記者たちに対し、ドジャース球団は周到に準備していたようだ。

 当日は専門局「MLBネットワーク」の視聴者だけでも約7000万人が視聴した。米プロスポーツ最大のイベント、NFLのスーパーボウルは昨年、1億1500万人ほどの視聴だった。大谷の会見は地元テレビ局などの視聴を加味すると、まだプレーしていない段階としては驚異的な数字で、改めて競技の枠を超えた存在であることを実証した。

「日本メディアでも複数の記者を派遣した社がありました。MLBでこれだけの規模の入団会見は記憶にありません。NFLやNBAには人気で劣る中で、大谷は唯一無二のスーパースターです。二刀流で現代野球の常識を覆し、アメリカのスポーツ界から与えたインパクトという点でモハメド・アリ(ボクシング)やマイケル・ジョーダン(NBA)に続くポテンシャルを秘めています。独創的なプレースタイルに加え、アメリカ人以上の長身でアメリカ人に勝るパワーとスピードを兼ね備え、アジア人に対する見方さえ変えています」(駐米ジャーナリスト)

 会見前から注目度の高さを予期していたドジャースは、進行に細心の注意を払ったという。ファンにも公開された2018年のエンゼルス入団記者会見に対し、今回は混乱を避けるためかファンには非公開とした。まさに厳戒態勢を敷いたのだった。

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