「彼は昔から逃げるタイプの人間」 宝塚の親会社トップの兄が痛烈批判  劇団の調査開始後に「酒を飲みながらクライマックスシリーズを観戦」

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クライマックスシリーズを飲酒しながら観戦

 現役の宝塚歌劇団員・Aさんの自死を巡り、遺族側は先ごろ、親会社である阪急阪神ホールディングスの責任に言及した。ところがトップの角(すみ)和夫会長からはいまだに謝罪の言葉すらない。そこで角会長の兄に話を聞くと「まずパワハラを認め、ご遺族に謝罪して辞任すべきだ」としたうえで、「彼は昔から逃げるタイプの人間」と断罪するのだ。

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 遺族側は今月下旬にも、再び歌劇団側代理人との面談に臨む予定だというのだが、責任を免れないはずの「総帥」角会長は、いぜん音無しの構えである。

「Aさんが亡くなった9月30日、角会長は一報を聞きながらもゴルフに興じていたと報じられています。また翌日には、大劇場横の宝塚バウホールで催された『宝塚舞踊会』も鑑賞していました」

 とは、さる阪急関係者。10月7日には歌劇団が会見を開き、外部弁護士の調査チームを立ち上げると表明。その翌日から角会長は夫人とともに欧州へ。帰国後、24日には関西財界人との会合で、旅行の話を楽しげに披露していたことは「週刊新潮」12月14日号でも報じた通りだ。

「その間、10月19日には阪神ファンの知人らを誘い、夫人とともに甲子園球場でクライマックスシリーズの広島戦を観戦。アルコールも入って大いに盛り上がったと聞いています」(同)

「彼は逃げるタイプの人間」

 遺族側からは「トップが謝罪すべきだ」との批判も起こっているが、これまで一度も角会長から謝罪の言葉はない。逃げの一手の会長に対し、兄で弁護士の源三氏は手厳しい。源三氏の専門は労働事件である。

「私と和夫は二つ違いですが、小さい頃から全く性格が合わず、50年近くまともに交流していません」

 そう明かしながら、

「和夫はまずパワハラを認め、ご遺族に謝罪して辞任すべきなのに、いずれも実行していない。人間性というのは極端な状況でこそあらわになりますが、彼は逃げるタイプの人間。高校時代も勉強から逃げてエレキにはまっていたし、ちっとも変わっていません。元はといえば、そんな人間をトップに据えた阪急がおかしい。宝塚の生徒さんらを単なる金儲けの手段と見なし、人としての権利を認めていない。それで伝統を口実に隠蔽(いんぺい)へと走っているのです」

「手弁当でお手伝いしたいくらいの気持ち」

 さらに、こう提言するのだ。

「宝塚はもう阪急と手を切り、劇団四季のように独立採算制にしていけばいいと思います。私は使用者側の弁護士で、過労死を専門とする労働者側の川人(かわひと)博弁護士(遺族側代理人)とは正反対の立場ですが、今回は手弁当でお手伝いしたいくらいの気持ちです」

 12月14日発売の「週刊新潮」では、角会長夫人が取材に語った数々の“弁明”について詳報する。また、関連記事「『トップスターの人事にまで口を出す』 宝塚親会社トップの妻の“独裁”ぶり『角会長も夫人には頭が上がらない』」では、トップスターの人事にまで介入しているという、角会長の夫人の素顔に迫っている。

週刊新潮 2023年12月21日号掲載

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