中田翔(34)FA枠“満席”で苦肉のオプトアウト? 中日は「保険ですよ」 ソフトバンクに山川との「両獲り」の線が消えない全背景

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ウォーカー、山川と“中田共存”は可能

 ソフトバンクは右打者の補強で、巨人からトレードでアダム・ウォーカーを獲得した。ウォーカーは外野手だが、守備が不得手なためDH起用が増えるだろう。となると山川は主に一塁。中田の居場所はないのではないだろうか。

 だが、元監督はその不安を一蹴する。

「ウォーカーも山川もシーズンをフルでは働けるかといえば、未知数な部分が多い。ウォーカーはパ・リーグが初めてで、山川は近年故障が多く、今季は(不祥事で)ほぼ棒に振った。故障がちなのは中田も同じで、うまく休養を挟みつつ、この3人でクリーンアップの打者2人分の働きをすればいいという考えなのでは。ソフトバンクはそれだけの資金の余力があるし、小久保(裕紀)新監督の就任で、なりふり構わずに勝ちにいかなければならない理由があると思います」

 FA選手の獲得は2人までと定められている。ソフトバンクは山川、山崎福で枠を使い切ることを見越し、あえて中田側にFAでの獲得は困難である球団事情を発信することで、オプトアウトを選択させたと見る向きすらある。

 いずれにしても日本球界を代表するスラッガーのダブル獲得が実現すれば、かつての巨人も真っ青の大型補強となる。

「来季の山川のプレーには常に不祥事絡みの注目が付きまとうでしょう。それでも、中田が同じチームに加入すれば、話題は分散されます。それは中田にも言えることで、互いにプレッシャーを軽減させる関係になり、持っている力を発揮しやすくなると思います」

 中田は12月初旬に巨人の保留選手名簿から外れ、自由契約となる。こうした思惑からも、ソフトバンクが山川と中田を両獲りするなら、年の瀬にも立て続けに発表してくると元監督は予想している。

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