【旧ジャニ問題】熱心に報じる「朝日新聞」と消極的な「テレビ朝日」 同じ「朝日」でなぜこうも違うのか

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朝日とテレ朝の落差はどうして生まれるのか

 冨山和彦氏は前出の朝日新聞インタビューで「未成年者への性加害は、世界的には極めて重大な問題です」とも強調した。

 朝日とテレ朝の落差はどうして生まれるのだろう。背景には両社と旧ジャニーズ事務所の歴史の違いがある。

 テレ朝の年間視聴率は2012年度からAクラスとなり、昨年度の個人視聴率は全日帯(午前6時~午前0時)が日本テレビと並んでトップだった。ゴールデン帯(午後7時~同10時)は日テレの後塵を拝したが、プライム帯(午後7時~同11時)は制した。この躍進の大きな力となったのが旧ジャニーズ勢だったのは疑いようがない。

 SMILE-UP.社長の東山紀之氏(57)が主演した「刑事7人season8」(2022年7~9月)は、7月13日放送回の個人視聴率が6.3%、世帯が11.3%。どちらも同時間帯でトップだった。

 エージェント新会社の副社長に就く予定の井ノ原快彦氏(47)主演の「特捜9season5」(2022年4~6月)の4月6日放送回は個人視聴率が6.6%、世帯が12.4%で、やはりどちらも同時間帯のトップである。

 その上、テレ朝のドラマは若者からミドル層にあまり強くないものの、両作品はコア視聴率(13~49歳に限定した個人視聴率)も2%を突破。上々だった。

テレ朝の視聴率アップに貢献した旧ジャニーズ勢

 後発局(民放で遅れて創立した局)というハンデがあったため、テレ朝は長く視聴率がBクラスだった。「弟」(2004年)などの制作で旧石原プロモーションの、「ドクターX ~外科医・大門未知子~シリーズ」(2012年)の企画・制作でオスカープロモーションの助力を得たことで、徐々に浮上した。

 だが、もっとも頼りにしてきた芸能プロダクションは旧ジャニーズ事務所にほかならない。また、NHKもほかの民放も旧ジャニーズ勢を重用したが、これも一番はテレ朝だろう。

 旧ジャニーズ勢ばかりが大挙登場する「8時だJ」(1998年)のような番組をプライム帯に編成したのはテレ朝ぐらいだ。やはり旧ジャニーズ勢しか出てこない「アイドル共和国」(1989年)という土曜の日中の番組もあった。

 2015年からはTOKIOの城島茂(52)が情報番組「週刊ニュースリーダー」(土曜午前6時)にMCで登場している。土曜午前はテレ朝の弱点と言える時間帯だったが、今は違う。10月28日放送の第2部(午前7時)は個人視聴率が3.4%、世帯が6.2%。同時間帯のTBS「夜明けのラヴィット!」を大きく引き離し、日テレとフジテレビとは激しい首位争いを繰り広げている。

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