ヘンリー王子とメーガン妃を「ネタキャラ」扱い 米風刺アニメにまた“出演”で思い出す「クソ詐欺師」呼ばわりされた過去

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米アニメ「ファミリー・ガイ」でもネタに

 英王室を離脱した2020年、カナダでの一時滞在を経て米国に定住したヘンリー王子とメーガン妃夫妻。当時の米国には同情論や歓迎ムードもあったが、たった3年で状況が変わり、現在は英国と同じく支持率の低下が止まらない。

 今年2月に放送された米アニメ「サウスパーク」は、米国で「お騒がせセレブ」のイメージが定着している事実を証明した。「ワールドワイド・プライバシー・ツアー」と題された回に登場したのは、プライバシーの保護を叫びながらもテレビに出演する「カナダのプリンスとプリンセス」。米国移住で心機一転するかと思いきや、過去のトラブルを暴露し続けるという矛盾した行動をネタにされてしまったわけだ。

 この放送から約8か月の間に「カーチェイス」騒動や巨額契約の解消、離婚報道などが立て続けに起こった。米国での支持率低下はその結果だが、一方では「お騒がせセレブ」以外のイメージも生まれたようだ。10月下旬に放送された米アニメ「ファミリー・ガイ」がそれを伝えている。

「“誰も知らない何か”に対する数百万ドルが届きました」

 1999年に放送を開始した「ファミリー・ガイ」は、「サウスパーク」と同様に容赦ないブラックジョークと風刺で度々物議を醸しているアニメである。10月下旬に放送されたシーズン22の第3話には、メインキャラクターの1人が金を稼ぐために行動を起こすと決心するシーンがあった。

「1人でやっていくよ。メーガン・マークルとハリー王子のように」

 すると場面はなぜかプールサイドに変わり、水着姿のヘンリー王子とメーガン妃(のそっくりキャラ)がデッキチェアに寝そべっている。そこに封筒を手にした英国風の執事がやってきた。

執事「Netflixからの……“誰も知らない何か”に対する数百万ドルが届きました」
ヘンリー王子風キャラ「ほかのものと一緒に置いておいて」
メーガン妃風キャラ「ベイビー、今日も25万ドルのために『デルタコ』(メキシカンのファーストフードチェーン)のインスタ投稿をする時間よ」
ヘンリー王子風キャラ「(遠い目で)でっちあげのナンセンスを放置しておくべきじゃなかったな」

 この短いシーンから想起されるのは、今年発生したカネ絡みの騒動である。夫妻は米国に移住した2020年、音楽配信企業「Spotify」、および映像配信企業「Netflix」とコンテンツ製作に関する巨額契約を結んだ。だが、このうち報酬2000万ドルと言われたSpotifyとの契約を今年6月に解消している。

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