巨人・中田翔(34)のFA移籍、立浪監督との10年前の“遺恨”で八方塞がり “山川人気”のあおり直撃、元「日ハム」同僚へのウルトラCが「最善手」と専門家の声

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巨人残留へ準備?

 巨人の中田翔(34)は出場機会を求め、フリーエージェント(FA)権の行使を視野に入れているものの、現時点で感触は芳しくないという。引く手あまたにほど遠い状況で、複数球団が興味を示している西武の山川穂高(31)とは好対照だ。ここに来て中田は巨人残留を否定しなくなるなど、移籍には一気にトーンダウンした。残留しても出番の保証がない現状に、中日の立浪和義監督(54)との「10年前の遺恨さえなければ……」と囁かれている。

 既に、中田は巨人残留の事態に備えているようだ。先月19日、ジャイアンツ球場で取材に応じた際「野球人生を全うする場所なので、真剣にいろいろ考えたいですし、もちろん残るという意味でもいろんなことを考えています。子どもの学校のこともありますし、そこが一番ネックだったりする」と語ったのだ。

 さる在京球団編成担当がこの言葉を読み解く。

「子どもの学校を持ち出したことは、引っ越す必要があるので在京球団以外には行く気がないというよりは、獲得球団が見えてこないため、巨人に残留してもメンツが保てるように今からその理由を挙げたのだと感じた。うちも取りにはいかないし、他球団にも中田獲得に積極的な動きは見られない。本人に焦りがないとは言えないでしょう」

 今季終盤、原辰徳前監督は坂本勇人を遊撃から三塁にコンバートし、三塁だった岡本和真は一塁に回した。来季は中田抜きの布陣で臨むことが明白だった。

 この構想は阿部慎之助新監督も踏襲するようで、テレビ番組で明かした来季の予想ポジションに、中田の名前は出てこなかった。中田は自身の起用法に「代打でという気持ちは全くない。DH(指名打者)でも守備に就くでも、試合に出たいという気持ちは強いです。ずっとプライドを持って一塁をやってきたので、できれば一塁で出たいけれど、やれと言われたら何でもやる覚悟でいます。それで試合に出られるのであれば」と、日本ハム時代に経験した外野にも再挑戦すると言わんばかりで、この言葉にも焦燥感を隠し切れなかった。

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