立ちんぼ女子を「買う」男たちの事情 「婚活の憂さ晴らし」「恋人では得られない興奮を求めて」

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「女の子たちに万札配れ」

 マサユキ氏の友人ユウスケ氏(仮名・30歳)は、自身が行っているライブ配信のトークのネタにするため、一度ここで女性を買ったことがあると話す。だがその経験を、「ハズレだった」と吐き捨てる。

「口でしてもらった時に、ほぼ噛まれた感じで性器に傷がついた。病院では性外傷と言われました。それ以来興味をなくしたので、ここではただ飲んでるだけです」

 公園については、彼なりの主張があるようだった。

「東京都はここを撲滅すると言うのなら、立ってる女の子たちに万札配れ。万札配ることもしないんだったらやめろ、と声を大にして言いたいです。偽善者は引っ込んでてほしいですね」

「こっちだって貧困なんだよ」

 公園に初めて来たという男性たちにも話を聞いた。

 コウタロウ氏(仮名・52歳)は、「俺は、風俗よりも、“野生”のほうが興奮する。見て、選ぶ自由があるというのがここの最大の楽しみだと思ったね。ウィンドウショッピングをしている気分っていうね」と話した。

 様々な事情から、女性が体を売らざるを得ない状況についてどう思うか聞くと、コウタロウ氏は語気を強めてこう主張する。

「そんなの、買う側には関係ないじゃない。貧困と言ったって、信じる理由がないもん。マスコミがお涙頂戴で仕込んでるかもしれないでしょ。ビジネスだよこれは。それに、こっちだって貧困なんだよ」

 そういうコウタロウ氏の年収を聞くと、800万円だという。都内では年収1000万円でも生活が苦しいという声もあるが、「隴を得て蜀を望む」がごとしか。真の困窮者の境遇は、なかなか伝わりづらいのかもしれない。

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