将来の夢が「郵便局に勤めて日曜画家」だった横尾忠則 5歳の時に描いた絵とは?

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 僕がやっと口が利けるようになった頃の話で、母に「お父ちゃん、どんな帽子をかぶって行ったの?」と僕が聞いたそうです。そこで母が簡単な帽子の絵を描いたら、その帽子の下に僕が父の顔を描いたというのです。それまで僕が絵を描く子供だとは思ったこともなく、初めて見るわが子の描いた絵に母はびっくりしたそうです。その絵は長い間わが家の写真帖に貼ってあったので僕もよく知っています。この絵が僕が初めて描いた絵かどうかは僕には記憶はありませんが、いわゆる幼児が描く落書きのような絵を描いた記憶もありません。...

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