女優「足立梨花さん」を射止めた手話パフォーマー「TATSUさん」は“二宮金次郎”の末裔

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 戦前には「修身」の教科書で模範とされ、勤勉・孝行を象徴する“理想の少年像”として全国の学校で校庭に設置されていた、二宮金次郎(二宮尊徳)の像。

「私たちが小中学生だった頃は、その人柄や功績が語られるのではなく、“夜中に像が動く”なんて怪談話があって。私が知っている金次郎さんのイメージはその程度でしたが、まさかそんな偉人の末裔(まつえい)と結婚することになるとは思いもよらなかったですね」

 と笑顔を見せるのは、6月に結婚会見を開いた女優の足立梨花さん(30)。2007年に「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞し、以降は映画やドラマ、バラエティーなど多方面で活躍している。

 お相手は歌やダンスと手話を融合したパフォーマンスグループ「HANDSIGN」のTATSUさん(年齢非公開)。17年に発表した楽曲「僕が君の耳になる」が大ヒットを記録し、20年には“青年版国民栄誉賞”と称される「JCI JAPAN TOYP 2020」でグランプリに選ばれ、内閣総理大臣奨励賞とNHK会長賞も獲得。翌年には曲をモチーフにした映画も製作された。

 偉大な祖先を持つだけに、幼少期から友人に揶揄されたり、学業面でプレッシャーになったのでは? 素朴な疑問をぶつけると、

「それはまったくなかったですね。というのも、父方が金次郎さんの一族だと知ったのは昨年の春。がんを患った父が入院した際、親族から初めて聞かされました。父の兄弟は東大や一橋大、慶應大などの出身者が多く、教員もいる。僕が“みんな勉強ができるよね”と言ったら“そりゃそうだろ。金次郎の末裔なんだから”と。その場で“エッ!”でしたよ」

表現としてカッコイイかなと

 TATSUさんが手話に関心を持ったのは、聴覚障害者が主人公のテレビドラマを観たことがきっかけだったそうだ。

「そこで手話とダンス、歌が融合したら、表現としてカッコイイかなと思ったんです。実際に演じてみると、聴覚障害者の方がすごく喜んでくれて、ステージが終わると一生懸命に手話で話しかけてくれた。でも、当時の私はその曲の手話しか知らず、会話が進まない。これはマズイと、手話のスクールに通い始めたのです」

 足立さんとの出会いは、先の楽曲のミュージックビデオ(MV)に彼女が出演したことだった。が、収録は1日で終了。雑談する機会すらなかったという。ところがその4年後、MVのYouTube1千万回再生を記録した記念イベントで再会。昨年8月にはHANDSIGNが主催した「夏フェス×手話」で共演を果たし、二人で食事をする機会を増やしていった。

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