露出しすぎ?再開した埼玉「プール撮影会」で“下乳論争” 問題視された水着とは

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SNSには疑問の声も…

 一方でSNSでは、撮影会に参加する一部のグラドルたちの露出度が高く、ルールに抵触しているのではとの声も複数見られた。

 問題視された出演者たちの写真は、主催者の公式SNSにもアップされている。確かにビキニから胸の下部、いわゆる下乳がのぞく露出度が高いものだった。ただ下乳がのぞくことは禁止とはルールにはなく、公園緑地協会の担当者も「職員もインターネットを見ているが、レギュレーションに抵触するものは見当たらなかった」と話す。

 ここで問題になってくるのが、マイクロビキニの扱いだ。ルールでは「マイクロビキニに分類される水着及びそれと同等の露出となる水着は禁止とします」とあり、問題視する人たちは下乳が出ていることで、これをマイクロビキニと捉えたのだろう。

 マイクロビキニとは極小面積のビキニを指すが、具体的に布面積がどのくらいであればマイクロビキニで、どのくらいの大きさからビキニという定義はない。このため担当者も「線引きはなかなか難しい」と話した。

明確に「定義」しているイベントも

 コスプレイヤー・グラビアアイドルの蒼猫いなは19日、X(旧ツイッター)で「プール撮影会はコスホリくらいサイズとか明確にした方がええな」とコスプレイベント「コスホリック」を例に出した。

 同イベントのホームページを確認すると、コスプレ参加の衣装について、三角ビキニについての規定サイズ(底辺10センチ、高さ10センチ)やマイクロビキニについても下乳がはみ出るのはOKだが、横乳や下乳が大きく見えるのはNGなど、より細かくルールが提示されている。

 ただ公園緑地協会の担当者は「水着のサイズをその都度、われわれが測るわけにもいきませんし、体格の違いもあります。150センチの方と170センチの方では同じ水着でも見え方が違ってきます」と細かいルール設定は難しいとした。

 今回、SNS上で撮影会での水着の大きさなどに言及する人たちは、6月の騒動の発端となった共産党埼玉支部のようにプール撮影会の中止を望むわけではない。むしろ再びプール撮影会が中止されないよう、違反があってはいけないと心配する声だった。10月にも埼玉県でプール撮影会が開催されるが、再び中止とならないよう、決められたルールは厳守してほしいところだ。

 なお来年度以降のプール撮影会のルールについては、関係者や専門家などのヒアリングを10月中に実施し、決めていく予定だという。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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