「秘書はブラック企業並みの離職率」 改造内閣最年少、加藤鮎子少子化相の“資質”に疑問の声続々

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「お子さんが食事に一人でカップラーメンを…」

 低支持率にあえぐ岸田文雄総理が起死回生の一策として挑んだ内閣改造。史上最多に並ぶ5人の女性閣僚を登用し注目を集めたが、早くも看板倒れの様相を呈している。なかでも、改造内閣最年少の加藤鮎子少子化相(44)の「資質」に、関係者たちは疑義を投げかけているという。

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「他の省庁ならともかく、よりによってこども政策担当大臣になった。そこがどうも引っかかるんです」

 こう切り出すのは、加藤大臣の知人である。山形3区選出の加藤大臣は、「宏池会(現・岸田派)のプリンス」と称された故・加藤紘一元官房長官の三女に生まれ、慶應女子高、慶應大を卒業後、民間企業勤務を経てコロンビア大大学院に留学。帰国後、議員秘書を務め、2014年、父の地盤を継いで初当選した生粋の“お嬢様”だ。バツイチで、会社経営者の夫との間に小6と保育園児の2人の息子がいる。ちなみに初婚の相手は後に金子恵美元議員と再婚し、「育休不倫」で議員辞職した宮崎謙介元代議士である。

 加藤大臣の知人が続ける。

「というのも、彼女は常々、周辺には“子育てが苦手”“子どもとどう接していいかわからない”とこぼし、高校時代の恩師には何度も相談している。まあ、子育ての悩みは誰にでもありますけど、彼女には、そこから解放されるために仕事に逃げている感じがあるんです」

「金帰火来」と言われるように、政治家は週末には地元に戻ることが通例だ。

「鮎子さんは普段は家族と赤坂の議員宿舎住まいで、土日や国会閉会中は山形に入るのが常。その時は次男を連れ、長男は東京に置いていくことが多い。一方ご主人も、社長をしているので土日も接待で外出しがちで、お子さんが一人になってしまうことがしばしばだそうです。そういう場合、お子さんが食事に一人でカップラーメンを食べることも珍しくないとか」(同)

長男は議員宿舎のエレベーターホールで“お遊び”

 一人の時間を持て余してか、長男は議員宿舎のエレベーターホールで、ボタンを連打して“遊ぶ”こともあったという。

「もちろん加藤家は一般家庭とは仕事の形が違うという事情はあるでしょうが、そうした話を聞くたびに、お子さんがかわいそうになってしまうんです」(同)

 自民党関係者が言葉を継ぐには、

「会食がある時などは仕方ないですが、特に用もないと思われる時にも、議員会館で夜10時ごろまで仕事をしていることがあるとか。その場合、秘書に言付けて宿舎の食堂でお子さんに食事をさせることもあるそうです」

 もちろん、両親が仕事をしていて、子どもと過ごす時間が限られる家庭は決して珍しくない。食事で手抜きをする日もあるだろう。昔ながらの「理想の子育て」を念頭に、加藤大臣を批判する必要はないのかもしれない。子育てへの苦手意識も政策に生かされるのならば結構な話である。

 が、大物政治家の娘として、どちらかといえば恵まれた環境で育った加藤大臣への違和感を口にする人は少なくない。地元の古参後援者は、お嬢様育ちである加藤大臣についてこんな話を明かす。

「生粋のお嬢さんなんですよね。だから世間知らずの部分はある。地元有力者の葬儀にベージュのストッキングで参列した時には周囲が引いていましたし、山形の議員なのに『中山間地(ちゅうさんかんち)』のことを知らないのか、“なかやまかんち”と読んで、農家の方をあきれさせたこともありました」

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