「イニエスタに1億5千万円の支払いを求める」 ファンクラブ運営会社関係者は「契約内容を履行してくれない」「横柄な態度で連絡さえロクに取れない」

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「契約書に書かれたことを履行してくれず、ロクに連絡さえ取れない」

 先月9日、所属していたJリーグのヴィッセル神戸から、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ・クラブに移籍したアンドレス・イニエスタ(39)。日本でも熱烈な支持を得て惜しまれつつ去ったイニエスタだが、一方で彼が役員を務めるマネジメント会社が日本国内で巨額の訴訟を起こしていた。さらに被告側からは逆に訴えられるという事態に――一体何が起きているのか?

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「今年4月、イニエスタが役員を務めるマネジメント会社から、“5500万円の損害賠償を支払え”との不可解な訴訟を大阪地裁に起こされたんです」

 そう明かすのは、被告となった、大阪に本社を置く広告会社の関係者だ。

「訴えてきたマネジメント会社とは、イニエスタのファンクラブやYouTube公式チャンネルの運営に関する契約を結んでいたんですが、ふたを開けたら先方は契約書に書かれたことを履行してくれないどころか、ロクに連絡さえ取れない始末。そんな状態では運営などできるはずもなく全て中止に追い込まれました。会員の皆さんへの謝罪や返金などの対応にも追われる中、裁判を起こされたのです」

 むしろ訴えたいのはこちらの方だというわけだ。昨年春ごろに同社社長がイニエスタと知り合い、ビジネスに関する提案を行ったという。その当時、イニエスタは公式のYouTubeチャンネルを持っていなかったため、提案書では、サッカーに関心のないファン層も取り込もうと専用チャンネルの開設を企画したのだ。

“お腹が空いたからスシを用意してくれ!”

 先の関係者が続けて話す。

「契約前にディスカッションを何度も行いましたが、イニエスタ本人も“イイよ! 進めよう!”と言ってくれて、マネジメント会社の社長やスタッフたちも乗り気だったんですよ」

 昨年8月に双方で契約が交わされ、11月には「イニエスタ Family club」と題した公式サイトや、動画チャンネルも本格的に始動。会員増を狙い数々の特典が発表されたのであった。

 ファンクラブ運営は困難を極めたとして前出の関係者はこう嘆く。

「昨年8月に契約が交わされてから、1、2カ月もしないうちにボロが出始めました。先方とは週2回のミーティングを予定していたのですが、連絡なく欠席することもしばしばで、2週間も連絡が取れなくなることもありました。どうして連絡が取れなかったのかも説明なし。大事な記者会見の日程決めでも、くり返しイニエスタのスケジュールを教えてと頼んでいるのに連絡を寄越さない。ようやく会見の日程が決まったのは、開催2週間前のことでした」

 昨年10月、やっとのことで開催にこぎ着けた会見でもひと悶着があったそう。

「会見の数時間前、ロールスロイスのファントムで広告会社にやってきたイニエスタは、開口一番“お腹が空いたからスシを用意してくれ!”と横柄な物言いで、これまで抱いていた紳士的なイメージとは違ったそうです。彼は役員以外は会議室に入れるなという考えだったので、出前で取ったすしを広告会社の社長が渋々持って行ったそうなんです。そうしたらイニエスタは“代表にすしを持たせてくるなんて何事だ”と怒る。じゃあどうしろというんでしょうか。傍若無人な印象ですよね」(同)

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