新生「侍ジャパン」で監督選考が難航中 本命視される工藤公康氏の周囲に異変か

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いまだ正式発表がない日本代表監督

 夏の甲子園も終わり、プロ野球のペナントも先が見えてきた。その中で、スンナリと決まりそうにないのが侍ジャパン「次期監督」の選考人事である。一部では前福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康氏(60)が有力だと伝えられていた。しかし、次の代表監督の発表は少し遅れそうなのだという。

「工藤氏が侍ジャパンの監督に就くと報じたメディアに対し、オールスターゲームの取材におけるペナルティが課せられました。しかし、監督就任に関する真偽には 触れられませんでした。そのせいもあって、この件に触れてはいけないんだという雰囲気になりました」(ベテラン記者)

 それから大分、時間が経ったが、正式発表はまだない。

 侍ジャパンの監督、コーチの人事決定権を持つ「一般財団法人 全日本野球協会」内の侍ジャパン強化委員会は、3月のワールド・ベースボール・クラシック大会(以下=WBC)後、「次期監督を誰にお願いするべきか」で何回か、会合を持っている。WBC決勝後の栗山英樹監督(62)の退任表明もあったため、複数のメディアが工藤氏だけではなく、イチロー氏(49)、松井秀喜氏(49)、井口資仁氏(48)、古田敦也氏(58)、高橋由伸氏(48)、井端弘和氏(48)らを「有力候補者」として報じていた。関係者の一人が強化委員会の様子をこう説明する。

「メディアが報じていた人たちの名前は実際に委員会内でも挙げられました。なかには、『侍ジャパンの次期監督候補にアナタの名前も挙がっている。正式にお願いしたら…』と声を掛けてみたとし、その回答が報告されたケースもありました。次期監督に課せられるのは、WBC連覇。そして、大谷翔平(29)を始めとする日本人メジャーリーガーたちの参加です。大谷たちのチーム入りに関しては、今大会中、『次も出たい』との回答もありました。口約束ではありますが、彼らの次回大会出場はそんなに難しいものではないと捉えています。今回で米国代表チームにレギュラークラスのMLB選手が出場したように、メジャーリーグ全体に、サッカーのワールドカップのように世界一を争う大会を体感したいとの考えが浸透していますので」

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