「1日10人相手にして月収350万円」「経験人数は千人じゃきかない」 立ちんぼ女子のリアルな声とは 急増の背景に「ホストの増加」と専門家は指摘

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若い日本人女性が急増

 新宿歌舞伎町がコロナ禍に「立ちんぼのメッカ」となって久しい。彼女たちは何を思い、何のために「立ちんぼ」をしているのか、そしてどの程度の収入を得て、それを何に使っているのか――。こうした疑問への答えを聞くべく、数人の立ちんぼ女子にインタビュー。彼女たちの赤裸々な告白から見えてきたものとは。【神舘和典/ジャーナリスト】

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 立ちんぼが集まる新宿区立大久保公園は、かつては外国人の立ちんぼ地帯だった。

 ところがコロナ禍の間に、日本人の若い女性が立ちんぼをするメッカと化した。彼女たちを目当てに男が集まり、その様子を撮影するユーチューバーによって状況が拡散され、見物客が増えている。ちょっとした裏観光地の様相だ。

経験人数は「千人じゃきかない」

「今の月収は350万円かな(申告なしで)。少ない月でも280万円くらい。私はお父さんがキャバクラを経営してるから13歳でキャバ嬢になって、14歳でウリを始めて、子どももできた。風俗に勤め始めたのは18歳。今は週に4日風俗で働きながら、立ちんぼもやっている。1日に10人は相手してるよ」

 と言い放ちながらキャリアと収入を話すのは、ピンクのカーディガン姿のヒナさん(仮名)。真っ白なメイクに目の下を黒く縁取り、素顔はよくわからない。1週間前に20歳になったという。

 彼女はこれまでに何人としてきたのだろう。

「そんなのわからないよ。千人じゃきかない。でも、初めてのときは覚えてる。11歳で同級生と。彼の家で。14歳でウリを始めたころには抵抗感はなくなってたかな」

 専門家によると、立ちんぼの多くはホストへ貢ぐために金を必要としているという。有料版では、複数人の立ちんぼ女子が語った凄絶な生い立ちや年収、そして「ホストの闇」について詳しくレポートする。

神舘和典(コウダテ・カズノリ)
ジャーナリスト。1962(昭和37)年東京都生まれ。音楽をはじめ多くの分野で執筆。共著に『うんちの行方』、他に『墓と葬式の見積りをとってみた』『新書で入門 ジャズの鉄板50枚+α』など著書多数(いずれも新潮新書)。

週刊新潮 2023年7月20日号掲載

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