「ドクターX」はまた断られて今秋も復活ならず…米倉涼子が誕生日メッセージで匂わせた決別

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スペシャルドラマで完結か

「ドクターX」が始まったのは2012年。米倉は好むと好まざるとにかかわらず、大門未知子役をやるしかなかった。所属芸能事務所トップの古賀氏が企画した作品なのだから。

 しかし、米倉は2020年3月末にオスカーを辞め、個人事務所「Desafio」を設立した。自分の意思で仕事を選べるようになった。独立後の2021年にも「ドクターX」第7期に出演したが、第8期はやらなくたって構わないのである。

 もっとも、ファンは未知子や神原名医紹介所所長の神原晶(岸部一徳・76)、フリーの麻酔科医・城ノ内博美(内田有紀・47)、東帝大学病院の蛭間重勝(西田敏行・75)らの行く末が気になるはず。

 第7期の最終話がおよそ完結という雰囲気から遠かったからだ。神原が蛭間に対し、その妻・華子(藤真利子・68)の手術代1000万円と同病院内科部長の蜂須賀隆太郎(野村萬斎・57)の同3000万円を請求。蛭間は半泣きになる。視聴者が待ち望む美しきワンパターンだった。

 蜂須賀は発展途上国で医療に当たるので、未知子に「一緒に行こう」と告げる。プロポーズだった。しかし、未知子はなぜか寿司屋で「タコを食おう」と誘われていると勘違い。いつものように肩すかしを食らわせた。

 神原と博美は麻雀。お約束だ。このままお終いでは作者の中園ミホ氏(64)も消化不良に陥るだろうし、米倉もさすがに心残りだろう。

「スペシャルドラマによって完結させたいようですが、具体的にはまだ何も決まっていない」(前出・制作会社スタッフ)

 米倉は8月1日に誕生日を迎え、48歳になった。それを報告するInstagram内のメッセージには「色んなものを乗り越えて、もっと新しい事に挑戦出来るように頑張ります!」と書かれていた。ここでも未知子役との決別を匂わせている。

 米倉は物語を完結させた上で未知子役から完全に離れるつもりなのだろう。国民的ドラマはどんなフィナーレを迎えるのか。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。大学時代は放送局の学生AD。1990年のスポーツニッポン新聞社入社後は放送記者クラブに所属し、文化社会部記者と同専門委員として放送界のニュース全般やドラマレビュー、各局関係者や出演者のインタビューを書く。2010年の退社後は毎日新聞出版社「サンデー毎日」の編集次長などを務め、2019年に独立。

デイリー新潮編集部

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