福原愛はなぜ「悲劇のヒロイン」思考を捨てない? 「子どものために」という言葉を多用するワケ

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 ラブラブアピールするカップルほど離婚する。よく言われている定説を裏付けてしまったのが、愛ちゃんこと福原愛さんと江宏傑さんではないだろうか。結婚当初は新婚リアリティーショーにも出演、カメラの前でキスを連発していたのに離婚。今や子どもをめぐって「誘拐」の言葉も出るなど穏やかではない。

 広末さんの騒動と重なるところが多すぎるが、愛ちゃんもまた、当時既婚者だった現在の交際相手とホテルで宿泊したのを撮られただけでなく、直筆ラブレターを渡していたことが報じられている。元夫がゲリラ的に記者会見をするのも、「子どものために」とメディアや世間に慎重な姿勢を求めて苦言を呈するところまで全く一緒だ。

 けれど広末さんと唯一違う点は、愛ちゃんは不倫を認めていない。お泊まりデートが報じられた時は相手が既婚者だったことを知らなかったとさえ言われている。後に交際相手の元妻から慰謝料請求訴訟を起こされたが、逆に恐喝を受けたと警察に訴えた。最終的に元妻が訴えを取り下げたものの、「略奪しておいて被害者ぶるなんて」と相当愛ちゃんのイメージダウンになったとみられている。

 思うに、愛ちゃんは「悲劇のヒロイン」思考が強い人なのだろう。夫が身勝手である、世間は誤解している、メディアは無責任である。彼女が発信する他責思考のメッセージは、「私の方が被害者なのに」という考え方と相性がいい。

 お泊まりデートのきっかけは、個人事務所設立に伴う仕事の悩みを相談したかったから、と直筆の釈明文を出した愛ちゃん。しかし数年前に食事会で会っただけの、それまでやりとりもなかった男性にわざわざ連絡を取ったという経緯には、多くの人が首をかしげた。

 離婚理由には江さんのモラハラがあったともうわさされているが、理解のない夫と慣れない仕事で疲れ切った人妻、という筋書きに乗ってくれる相手は、内情をよく知る長年の知り合いでも、女性でもダメだったのだろう。夫と子どもを海外において横浜で過ごす3日間は、「悲劇のプリンセスに許された運命の3日間」という設定だったのかもしれない。案の定のめりこんだのは愛ちゃん側で、“相談相手”の元妻の暴露によれば、「大好き」と書かれたラブレターや果物を贈ってきたりしたという。

 今は元夫が世界に向けて彼女の行動を批判している最中だが、愛ちゃんはまた「世界規模で恥をかかされるなんて、私は悲劇のヒロイン中のヒロイン」という思考に酔うだけではないだろうか。今月頭には元夫による記者会見に関し、代理人弁護士代表を通じて「(福原さんは)一方的に攻撃を受ける社会的な弱者であり被害者」との声明を出した。法的な決着がどのように着くかはわからないものの、事態が長引けば長引くほど、愛ちゃんの他責思考が強まるだけだと思うのである。

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