同じ監督の映画が半年間に3本公開の異例 「大名倒産」の前田哲監督が語る“映画監督というお仕事“
「公開スケジュールに監督への考慮はありません(笑)」
神木隆之介主演の「大名倒産」が公開されたばかりの前田哲監督。今年はすでに「ロストケア」(3月24日)と「水は海に向かって流れる」(6月9日)の2本が公開され、「大名倒産」は3本目となる。
映画会社が毎月、数本の映画を作り、自社所有の映画館で公開していた1950年代の黄金期ならいざ知らず、同じ監督の作品が半年間に3本公開されるとは異例だ。なぜこんなことが起きたのか。
まずは前田監督の2021年から振り返る。10月29日に「そして、バトンは渡された」(ワーナー配給)を、10月30日に「老後の資金がありません!」(東映配給)を公開。...