岸田首相「長男切り」 周辺や家族がかばう中、アドバイスした「意外な人物」と「解散」の関係

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すぐに更迭しなかった

 岸田文雄首相の長男・翔太郎氏の「公邸忘年会」の写真が流出した問題で、結果的に首相は翔太郎氏を秘書官から更迭した。当初から処分は避けられないという見方は強かったにもかかわらず、身内に甘い首相はこれを一旦保留していた。そんな中、敢然と更迭をアドバイスした人物がいるという。

 岸田首相の長男・翔太郎氏をめぐっては、2022年末に首相公邸で親族と忘年会を開き、公的スペースで組閣時をまねたり、自身のいとこが赤じゅうたんの上に寝そべっているように見えたりする写真を撮影し、これが流出していた。

「当初は処分が下されなかったのですが、報道後の世論調査で、翔太郎氏のことが影響していると判断できる結果が出たために、首相は更迭を決断したとされていました」

 と、政治部デスク。

「しかし事情はどうあれ、そもそもすぐに更迭しなかったことに我々は驚いていました。公金の使い道や世襲について、国民がとにかく敏感になっている時代に、かなり鈍感だなと思ったからです」(同)

アドバイスした人物は

 岸田首相が直後に決断できなかったのみならず、松野博一官房長官や嶋田隆政務秘書官も更迭を進言できなかったとされる。

「一説には裕子夫人も更迭に反対したとされていますが……。松野さんや嶋田さんからしても、一応は一緒に官邸を切り盛りしている仲間ですし、それがましてや首相の長男ということになると、『なかなか言えないよねぇ~』というのが本音だったのでしょう」(同)

 結果としては、首相周辺が翔太郎氏をかばう側に回ってしまったと言われても仕方がない。

 が、そんな中、首相に直接ではないが、更迭すべしというアドバイスを送った人物がいるという。

「今井尚哉内閣官房参与です。憲政史上最長となった安倍政権を支えた政務秘書官ですね。

 今井氏と嶋田氏とは旧通産省(現経産省)の入省同期で、嶋田氏は折に触れて色んな意見を求めてきたと聞いています。そもそも今井氏の居場所を政権内に作ったのは、嶋田氏の考えからだったとも言われています」(同)

 菅政権では菅氏自身も含め、安倍政権から引き継いだスタッフは多かったが、岸田政権になってあらかたその座を去ってしまった。今井氏は数少ない残留組ということになる。

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