福島第一原発処理水放出で韓国「マスコミ」と「左派政治家」の異様 「日本は井戸に毒劇物を入れながら安全と主張」

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安全でも批判

 中央日報(日本語電子版)は14日、「【福島汚染水は安全か】韓国専門家が分析…放流水1リットル飲んだ場合の被爆量はバナナ8本食べるのと同じ」との記事を配信した。

 署名記事の筆者は韓国の国立大学KAIST(韓国科学技術院)原子力・量子工学科の鄭饁訓(チョン・ヨンフン)教授だ。

 鄭教授は《私たちが飲食するすべてのものには放射性物質が含まれている》と説明。その上で、処理水を毎日2リットルずつ1年飲んだとして、トリチウムの被曝量は《清浄なアワビ1個》を食べた時の量と同じだと指摘した。

 まさに室谷氏の言う「科学的」な記事だ。「共に民主党」の李代表は「飲用水としては利用できないはず」という前提で日本を批判したが、単に飲まないだけで、処理水は飲もうと思えば飲めるのだ。

 ところが、その中央日報でさえ、処理水の海洋放出に批判的な記事を掲載している。例えば、11日に配信された社説「福島汚染水の放出、国民の安心が優先だ=韓国」には、以下のような記述がある。

《日本がいくら完璧に処理するといっても心理的に不安なのは事実だ。国境のない水中を行き来する魚が日本の近海で汚染され、食物連鎖に沿って人体に害を及ぼしかねないという声も依然として残っている。したがって、科学的に安全であっても日本と最も近く、不安に思う韓国国民を安心させる義務は政府と日本にある》

日本批判のリサイクル

 中央日報の社説子は《科学的に安全であっても》日本を批判していることになる。

「文政権の時代は保守系紙の朝鮮日報と中央日報でさえ、処理水は危険だと報じていました。過去に紙面で煽ったという弱みがあるので、全面的に主張を改めるわけにはいかないのでしょう。さらに韓国の場合、保守系紙の読者であっても、親日的な記事を嫌がることは珍しくありません。“海洋放出について、ある程度は厳しい姿勢を維持しておかないと読者から批判される”と考えているようです」(同・室谷氏)

 保守系紙でさえこのような紙面なのだから、革新系紙のハンギョレは極めて強いトーンで批判しているという。

「『海洋放出によって韓国の魚介類は食用の観点からは全滅する』といった怪談を今も平気で報じています。現在、韓国の放射能や食品衛生の専門家は、科学的エビデンスに基づいて発言することが増えました。そのためハンギョレは、海洋放出を批判する市民団体の声を取り上げることが増えています。そうした報道を野党『共に民主党』が大統領と与党を批判するための材料とし、さらに、野党の発言で市民団体の運動も活発化。それを再びハンギョレが報じるという、日本批判を“リサイクル”させているかのような状況になっています」(同・室谷氏)

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