「大谷翔平」を毎週報じる女性週刊誌 セレブ感、羽生結弦との共通点…60代以上”女性読者”の目線とは

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内村・羽生・大谷

 山田さんは今回のWBCをきっかけに60代女性が大谷を“再発見”したと分析する。

「メジャーリーグでの大活躍は知っていたが、WBCをきっかけに初めて大谷さんを真剣に見た。すると『こんなに素敵な男性だったなんて』と深く認識するようになったのだと思います。従来、女性に人気のアスリートといえば、体操の内村航平さん(34)とスケートの羽生結弦さんが双璧でした。2人と大谷さんは共通点があるのではないでしょうか。ベビーフェイスでスタイルが抜群というポイントです」

 内村・羽生・大谷の3人と昭和のプロ野球選手を比較すると、60代女性が大谷に熱狂する理由が見えてくる。

 昔のプロ野球でも「優男(やさおとこ)」はいた。だが大谷に「優男」とか「色男」といった形容は似合わない。もっと中性的だし、何より優等生の印象が強い。60代女性は「理想の息子、理想の孫」という視点で大谷に熱狂しているのだろう。

 肉体の違いも興味深い。昭和のプロ野球でも身体を鍛えている選手は多かった。だが、筋骨隆々でプロレスラーのような体型も目立った。大谷の肉体は鍛え抜かれているとはいえ非常にスマートであり、男女を問わず「美しい」と思わせるに充分だ。

「“スポ根”は女性も好きですが、男性の観点とは少し違います。内村さんも羽生さんも幼い時から目標に向かって努力を重ね、難易度の高い大技や華麗なジャンプを成功させ、金メダルに輝きました。大谷さんの選手人生にも似た物語性がありますが、女性の場合、“記録”にはそれほど心を動かされません」(同・山田さん)

“わちゃわちゃ”

 大谷の打率、ホームラン数、勝ち星、奪三振数、防御率──こうしたデータにまつわる関心は一般的に男性のものだという。

「女性は内村さんや羽生さんの演技に、彼らの“人生”を見出します。大谷さんの二刀流も彼の“生きざま”を表現しており、それが女性の心を打つのではないでしょうか。特にWBCは短期決戦で、大谷さんは打って投げての大活躍。日本が世界の頂点に輝き、“記録ではなく記憶に残るプレー”が連発されたからこそ、それほど野球に詳しくない60代女性でも大谷さんに夢中なのだと思います」(同・山田さん)

 女性における“大谷フィーバー”には、同じくWBC日本代表として活躍したラーズ・ヌートバー(25)と大谷の通訳を務める水原一平氏(38)も大きく寄与しているという。

「イチローさん(49)の場合、今はユーモラスな面も見せますが、現役時代は非常にストイックでした。少なからぬ女性が“取りつく島がない”という印象を持っていたと思います。ところが大谷さんは、試合前も試合中も非常に表情が豊かです。おまけにヌートバーさんや水原さんもスマートで、その3人が“わちゃわちゃ”している場面が何度も紹介されました。これに惹かれた女性もいたのではないでしょうか。ジャニーズのタレントさんがメンバー同士で“わちゃわちゃ”と遊ぶ光景に似ていると思います」(同・山田さん)

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