「孤独のグルメ」効果で今クールは4本 “飯テロ”ドラマが増殖中 バラエティ班が羨ましがる事情とは

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機材が違う、予算が違う

「まず機材です。人気者が街ブラするバラエティの場合、嵐のように来て、嵐のように去って行きます。カメラも肩に担いで使うビデオカメラで、短時間で簡便に撮れるのがウリ。一方のドラマ班は、一眼レフカメラのような被写界深度が深い高級レンズで撮影します。カメラ本体も高画質の4Kやハイスピード撮影にも対応できる。料理の撮影はライティングが命と言われますが、ドラマ班は照明部も連れてくるので最高のライティングで撮影でき、遠近や陰影も深く、美味しく見えるのは当たり前。さらにVE(ビデオエンジニア)もベタ付きですから高画質が保証され、バラエティ班の映像とは月とスッポンの差が生まれます」

 さらに……。

「制作費も潤沢で、店一軒を借り切るのは常道。スタッフがベタ付きなのはもちろんですが、キャストは役者ですからスケジュールはベタ押さえで、途中で別の仕事に行くなんてこともない。バラエティの人気者は1日に3番組をハシゴして、飛び入り飛び出しが当たり前ですからね。そんな心配がないのが羨ましくてしょうがないそうです」

 かくして“飯テロ”ドラマが増殖中というわけだが、深夜に限った話ではなくなりつつあるという。

「日テレとフジの水曜22時のドラマ対決で、今期初めてフジの『わたしのお嫁くん』が視聴率で勝っていると報じられましたが、これもグルメ要素が大きいかもしれません。“お嫁くん”の高杉真宙が美味そうな手料理を波瑠に食べさせるシーンをガンガン入れているのです。今後は深夜のみならずプライム帯でも“飯テロ”ドラマは増えていくと思います」

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