増加する主婦のひきこもり……夫から「家事や育児をおろそかにしている」と怒鳴られ、追い詰められた「49歳女性」の証言

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気持ちをはき出せる居場所となった“ひきこもり女子会”

 支援団体などが主催する「ひきこもりママ会」や「ひきこもり女子会」にも、家族がいるのにひきこもっているという女性たちが集まっている。ここでは参加者が同じような思いを共有し、本音を吐き出せる居場所になっている。

「育児も家事もずっと一人。働きたいけど、主婦をしています。生産性のない自分が嫌いです」

「主婦になって、経済的自立ができず何も言えなくなりました。私は何者にもなれません」

 取材をする前、家族がいるママたちが「ひきこもり」ということに、ピンとこない部分もあった。しかし、実際に当事者から話を聞くと、仕事をしている女性にとっても他人事ではなく、共感できる部分がたくさんあることが分かった。

 このような女子会は、ひきこもりの経験者たちが各地で催しており、自身の体験を語り、共感し合う女性のための大切な居場所になっている。数人規模の小さな会から、数十人が参加するイベントまで様々な形で行われており、女性たちが再び、社会とつながる一歩を踏み出す大切な居場所になっているのだ。

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