大谷翔平に「WBC後遺症」の懸念が 過去にイチロー、松坂大輔も大会終了後に故障

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 WBCの余韻も冷めやらぬ中、大リーグが開幕した。世界中の野球ファンの熱視線を一身に浴びる二刀流は、期待通りに好調な出だしを切ったのだが、深刻な懸念も頭を擡(もた)げている。さらには、早くも来季の移籍話が持ち上がっているらしい。

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 昨年に続き、開幕投手という大役を果たしたエンゼルスの大谷翔平(28)について、スポーツ紙デスクが言う。

「開幕戦では6回無失点、10奪三振の好投。打っても3番打者として、3打数1安打と結果を出しています。さらに開幕2戦目では3番・指名打者として出場し、5打数2安打2打点と勝利に大きく貢献しました。またその翌日には、待望の今季1号ソロを放ち、4打数1安打1打点を記録。上々の滑り出しです」

 早くもファンの間からは、「今季こそ本塁打王を」という声も上がるが、先のデスクはこう懸念を口にする。

「プロ野球関係者は、WBC後遺症があるとささやいています。たとえば、優勝した第1回大会(2006年)と第2回大会(09年)でMVPを獲得した松坂大輔(42)は09年シーズン途中、右肩炎症に苦しめられてチームを離脱しています。また、第2回大会に出場したイチロー(49)も、直後に胃潰瘍を患いました」

けがのリスク

 この点、メジャーリーグ研究家の友成那智氏が以下のように指摘する。

「投手や打者にだけ専念している選手ですら、6月ごろから疲労が出始めて、夏を境に調子を落としがちです。二刀流ともなれば、余計に疲労が蓄積されるのに、大谷は開幕前からWBCで全力を出し切っている。シーズン半ばでのスタミナ切れが懸念されます」

 メジャーリーグアナリストの福島良一氏も、

「疲労が蓄積すると、けがにつながるケースが多い」

 そう心配を口にし、こう続ける。

「今季から、メジャーリーグの試合日程が変わります。遠征試合が増えて、移動距離も長くなる。より一層、過密な日程をこなさなくてはいけません。彼はWBCに出場し、3月からフル回転していただけに、そんな過酷なスケジュールをけがなく乗り切れるかどうか」

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