「卵不足」は日本より台湾の方が深刻 「ひとり10個」に大行列、宿泊したら“雛プレゼント”も大人気

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「献血したら卵プレゼント」

 卵不足を利用する業者なども現れた。「献血したら卵プレゼント」なるキャンペーンをはじめる地域まである。台北にある茶葉店では、自家茶園で飼育している鶏の卵を、「茶葉100元分購入で1個プレゼント」とし、業績を5割もアップさせている。

 宜蘭の民宿では平日宿泊の特典として、自家製卵20個または「ランボルギーニ」といわれる真っ黒な希少種の鶏「アヤム・セマニ」の雛をプレゼントするとPR。問い合わせが殺到しているそうだ。長引く卵不足を見越して、鶏を飼育しようとしているのか。

 卵不足には行政も動いている。行政院農業委員会は卵の輸入計画を開始しており、4月からは状況は改善するのではないかといわれている。仕入先はオーストラリア・トルコ・日本など8カ国だが、それらの国でも卵不足。価格の高騰が気になるところだ。

 また行政院農業委員会は、恒久的な卵不足解消のために、昨年末に種鶏を6万羽輸入し、現在は週49万羽のペースで採卵鶏の雛を養鶏場に提供している。主流である開放鶏舎から、ウイルスや天候の影響を受けにくい無窓鶏舎へ転換するための補助なども推し進めているという。

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