「WBC」1次リーグから見えた侍ジャパンの“使える投手”と“使えない投手” 決勝の「先発」「抑え」に浮上した同一選手とは?

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宮城大弥、松井裕樹は出番なし?

 逆に登板機会がなくなりそうな投手に、WBC元日本代表コーチは宮城大弥(オリックス)と松井裕樹(楽天)両投手の名を挙げた。

「2人ともWBC球への適応が進まなかった。宮城はチェコ戦で五回から最後まで5回1失点で投げ切り、他の投手を温存させたことで十分に役割を果たした。松井はコントールに不安が残り、相手打者のレベルが上がってくる今後、僅差の場面でベンチが安心して送り出せる状態ではない」

 日本は1次リーグ4試合全てで安全圏のリードを奪い、終盤を迎えた。1点差の九回に抑えで逃げ切りを図るという手に汗握る展開にはならなかった。2021年の東京五輪の抑えで、今大会でも候補だった栗林良吏投手(広島)は故障でリタイアした。

「1点リードの場面で、誰を抑えに持ってくるのか。オーストラリア戦での使われ方を見ると、大勢(巨人)が筆頭候補のようだが、大会前から栗山監督に『何でもやります』と言っていたダルも準々決勝で球数が増えれば決勝での先発を回避し、09年大会のように抑えとして優勝が懸かるマウンドに立つかもしれない」(同前)

 いずれにしても1試合ごとの結果を受けて次の試合の投手起用、特に2番手以降の起用が変わってきそうだ。決勝の先発、抑えは一体、誰に託すことになるのか。09年大会同様に栗山監督、吉井理人投手コーチらベンチは最後の最後まで頭を悩ませることになりそうだ。

デイリー新潮編集部

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