移転から4年「豊洲市場」の“マグロ競り場”をネズミが駆け回る事態が発生 関係者「“築地の悪夢”が蘇った」

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築地のようにならないか心配

 ところが、

「昨年末くらいから、場内で見かけるようになったんです。ガサガサという音がして振り返ったら、茶色い毛色の、子猫くらいの大きさのドブネズミが、パレットの下の隙間に入っていくところでした。また最近では、魚が入ったケースの上に登りたかったのか、ぴょんぴょん飛び跳ねているんですよ。結局、ケースの中には入れず、逃げていきましたけど、築地と同じことになってきたんじゃないか、と、不安な気持ちになりましたね」

 鉄壁だったはずの豊洲市場の内部に、どうやってネズミが侵入したのかについては、

「おそらくですが、魚を運ぶケースなど、場内に搬入される荷物の中に紛れ込んで入って来たのでしょう。築地で使用していたパレット(荷物を載せる台)の中にネズミがいたこともありました。市場では大量の荷物が行き交うのでそれはもう防ぎようがありません。今後また、爆発的に増えて、築地のようにならないか心配しています」

シャットアウトは不可能

 豊洲市場を運営する都の担当者に聞くと、

「ネズミの目撃情報については、開場した翌年の2月くらいから入っていました。そうした情報が入ったら、その場所に粘着シートなどを設置して駆除する、という対応をとっております」

 とした上で、

「市場というのは、人とモノが出入りする場所ですから、完全にネズミをシャットアウトすることはできません。とはいえ、食品を扱う場所でありますので、とにかく清潔さを保つよう、施設を使用している業者さんにもお伝えし、清掃の徹底をお願いし、必要に応じて、荷物を外に出した上での大がかりな清掃も行っております」

 ちなみにこれまで何匹のネズミを駆除してきたかのかについては、

「回答を差し控えさせていただきます」

デイリー新潮編集部

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