田中将大、WBC“復活当選”は「既定路線」の声 バックアップ要員入りで出来レース継続中?

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栗山監督の「しっかり受け止めている」の真意とは

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に、楽天の田中将大投手(34)の“復活当選”が取り沙汰されている。大会中に入れ替え可能な「指名投手枠」で、日本代表は8選手の中に田中を入れたと20日、WBCの大会情報を発信するショーン・スパラドリング氏がツイートしたからだ。

 WBC元日本代表コーチがその背景に言及する。

「当然、本人と楽天は枠に入ることは了承済みだろう。あれだけの実績があり、今季は楽天で開幕投手が決まっている田中が、呼ぶか呼ばれるか分からない状態で応じることはないのではないか。(日本代表の)栗山(英樹)監督の構想には大会の途中で田中を招集することが大前提なのかもしれない」

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 スパラドリング氏によると、他の7投手はオリックスの平野佳寿(38)と山崎颯一郎(24)、ソフトバンクの藤井皓哉(26)、ロッテの岩下大輝(26)と種市篤暉(24)、ヤクルトの清水昇(26)、広島の森浦大輔(24)だ。

「栗山監督は当初、千賀(滉大=メッツ)の米国ラウンドからの代表入りを模索した。その前には短い回を投げられる投手の必要性を口にし、大会中の入れ替えの可能性を示唆していた。(2017年大会の)小久保ジャパンでは当初メンバーで最後まで行くとの方針から、この年のWBCから採用された指名投手枠は使用しなかった。史上最強で臨む今回は覇権奪回のため、積極的にこの枠を使っていくと思われる」(NPB球団元監督)

 田中はかねてWBC日本代表入りに並々ならぬ意欲を示していた。昨年10月に自身のツイッターで出場希望を表明。スポーツメディアによると、栗山監督は「マー君のそういう思いっていうのは本当に感謝しかない。しっかり受け止めている」と話していたが、30人のメンバーからは落選した。前出の元WBCコーチは「現状の力で言えば、妥当な判断」と受け止めつつ「WBCは短期決戦で、状態が上がらない投手や公式球に適応し切れない投手らが出てくるもの。大事な場面では使えないと首脳陣から早々と見切られた投手は過去にもいた。栗山監督はこうしたことを見越しているだろうし、『しっかり受け止めている』との言葉がずっと生きているということではないか」とみている。

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