中日・立浪監督と日本ハム・新庄監督に“不安の声” 日ハム選手も「監督が何を考えているのか、正直よくわからない」

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“頼み綱”は、新戦力だが

 昨年は、現役時代スター選手だった立浪和義、新庄剛志という新監督を迎えながら、ともに最下位に終わった中日と日本ハム。両チームとも積極的な補強を行うなど、巻き返しへの意欲が感じられる。しかしながら、中日は、二遊間を守っていた阿部寿樹と京田陽太がトレードで、日本ハムは、主力打者の近藤健介がFAでそれぞれ退団している。実績がある選手が抜けた穴は大きく、上位への浮上は簡単ではないと見る解説者が多数派だ。【西尾典文/野球ライター】

 中日の大きな課題と言えば、得点力不足だ。昨年のチーム得点414、チーム本塁打数62本は、12球団で断トツの最下位。そこから、9本塁打、57打点(いずれもチーム2位)をマークした阿部をトレードで放出してしまった。

 期待の大砲候補である、高卒3年目の石川昂弥は、膝の手術からの回復途上であり、今季は大きな期待をかけづらい状況だ。そうなると“頼み綱”は、新戦力しかない。なかでも、新外国人選手のアキーノと、現役ドラフトでDeNAから獲得した細川成也に対する注目度が高くなっている。

 アキーノはメジャー5年間で通算41本塁打を誇るパワーヒッター。2019年には、56試合に出場して、19本塁打、長打率.576という好成績を残している。一方の細川は、プロ6年間で一軍では6本塁打にとどまっているが、二軍では5度の二桁本塁打をマークしたほか、2020年はイースタン・リーグで本塁打、打点の二冠に輝いていた。

 アキーノは、キャンプの打撃練習で特大アーチを連発。細川は2月11日に行われた韓国・サムスンとの練習試合で、対外試合チーム1号を放つなど、長打力を早くもアピールしている。

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