巨人の新外国人選手「5人」を占う 専門家は「ブリンソン」に疑問符 「4人の投手よりメルセデスの方が…」

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 1月29日、都内のホテルで巨人の新外国人選手5人の来日会見が行われた。先発ローテーションが期待されるフォスター・グリフィン投手(27)とタイラー・ビーディ投手(29)。セットアッパー候補のヨアン・ロペス投手(30)、メキシカンリーグのヨアンデル・メンデス投手(28)、そして唯一の野手はルイス・ブリンソン外野手(28)だ。

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 巨人には昨季、9人の外国人選手が在籍していた。だが、残留したのはアダム・ウォーカー外野手のみ。そのため、新たに入った5人には例年以上に期待がかかっているといえよう。

 グリフィンは2020年7月、ロイヤルズでメジャーデビュー。救援投手として初登板初勝利を収めたが、左肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けた。21年はメジャーでの登板はなく、22年にブルージェイスに移籍した。メジャー2年間で7試合に登板し、1勝0敗、防御率は6.75だった。身長190センチ、体重102キロ。推定年俸は1億円である。

どの選手もぱっとしない

 ビーディは2018年、ジャイアンツでメジャーデビュー。19年は24試合に登板して5勝10敗の成績を残すも、翌20年には右肘のトミー・ジョン手術を受ける。22年にパイレーツに移籍した。メジャー4年間で58試合に登板、7勝16敗、防御率は5.34だった。身長188センチ、体重97キロ。年俸は1億6000万円。

 ロペスは2018年、ダイヤモンドバックスでメジャーデビュー。19年はセットアッパーとして70試合に登板し、2勝7敗1セーブ、防御率3.41を記録した。22年にメッツに移籍。メジャー5年間で3勝8敗、防御率5.13。身長190センチ、体重84キロ。年俸は1億1000万円。

 メンデスは2016年、レンジャーズでメジャーデビュー。19年までの4年間のメジャー戦績は3勝3敗、防御率6.23だった。21年にメキシカンリーグのモンテレイと契約、22年は7勝0敗、防御率はリーグ唯一の2点代となる2.78で最優秀防御率、年間最優秀投手に選ばれた。身長195センチ、体重104キロ。年俸は4000万円。

 外野手のブリンソンは2017年、ブルワーズでメジャーデビュー。18年から21年までマーリンズに所属。22年にジャイアンツに移籍した。メジャー6年間で、打率1割9分8厘、打点109,本塁打28だった。身長196センチ、体重96キロ。年俸は1億3000万円。

「正直言って、どの選手もぱっとしません。過去のデータを分析しても、へえーと驚くような選手は一人もいないのです」

 と解説するのは、メジャー評論家の友成那智氏。

「5人の中で、一番疑問符がつくのは、ブリンソンです。彼はストレートには強いが、カーブやスライダーなどの変化球が苦手です。ストレートの打率は3割8分ですが、変化球は0割7分1厘とまるで駄目です。質の高い変化球を投げる日本の投手には苦労するでしょう。しかも、ストレートに強いといっても、スピンが効いていて浮き上がってくるような一流のストレートは打てず、空振り率は48.5%でした。日本での成績は、打率は1割5分、ホームランも全く期待できないでしょう。1カ月くらいで一軍登録抹消になる可能性もありますね」

 もっとも、守備だけは日本で通用するという。

「足も速く、肩も強く、守備範囲も広い。試合がピンチになると、守備でスーパープレーを見せることもありました。守備要員としては使えるでしょうが……」

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