菊池桃子の夫・新原浩朗内閣審議官は遅刻の常習犯 パワハラに部下からは悪評「陰で“おっさん”と呼んでいる」

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アポありの役人を「追い返せ!」

 さらに時間の管理もずさんだそうで、経済部デスクによれば、

「役人のアポなどを新原さん本人の了解で入れたとしても、またもや翌日には忘れていて、“なんでこんな予定を入れたんだ!”“キャンセルしろ!”とか言い出す。各省庁の役人が内閣官房に打ち合わせに来ても、会わないこともあります。昨年春には農水次官が実際にアポありで訪問し、待合室で待っていたのに、“俺は忙しい!””追い返せ!”とドタキャンしたんです」

 これだけでも社会人としての常識を大きく逸脱しているとはいえ、パワハラ上司として気を付けていれば、対処のしようがあるかもしれない。しかし、新原氏が問題なのは、そうした態度が政策決定の場に悪影響を及ぼしていることだ。

各省庁から猛烈な抗議

 その象徴となったのが、昨年11月に政府が取りまとめた「スタートアップ育成5か年計画」だ。岸田総理は「日本をアジア最大のスタートアップハブにする」として、スタートアップ企業の育成を目玉政策に掲げている。しかし、その計画を策定する過程で一悶着があった。

 事情を知る先の政府関係者が打ち明ける。

「あの計画の時はまず新原さんが部下に口述して案を作らせました。新原さんは“各省庁には翌日昼までに調整を済ませろ”と言って本人は早々に退庁してしまったのです」

 霞が関では、「48時間ルール」というものがあり、法案や計画などを他省庁と協議する時は48時間以上の作業時間を設ける決まりになっているという。しかし、

「この時は、新原さんの指示であまりに急すぎる調整となりました。経産省などには11月16日深夜に連絡し、17日正午の締め切り、他の省庁には17日の深夜に連絡し、18日の正午の締め切りとなった。すると、あまりのショートノーティスに各省庁から猛烈な抗議が……。結局、ろくに議論ができないままに計画は決められてしまったのです」(同)

 また、昨年の臨時国会では新原氏肝いりのフリーランス保護法案が提出される予定だったのだが、

「根回し不足により自民党内で反対論が噴出し、提出すらできませんでした。党内の部会では“一人の官僚の自作自演ではないか”と新原批判まで出る始末。この通常国会でも当初は企業再生を進めやすくする私的整理円滑化法案を国会に提出する見込みでしたが、新原さんの言うことがコロコロ変わってまとまらず、頓挫してしまいそうです」(自民党のベテラン議員)

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