伝説の深夜番組「オールナイトフジ」復活へ 港社長とのパイプで「とんねるず」の出演はあるか

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国会で問題化

「『オールナイトフジ』に負けじと、一部を除いて風俗情報やお色気路線を強化した番組でした。すると、翌85年2月の国会で深夜番組が低俗だと取り上げられたのです」

 衆議院予算委員会(85年2月8日)でのことだ。民社党(当時)の中野寛成議員が質問に立ち、風俗番組と化した深夜バラエティを「それが果たして、この放送基準(放送法四十四条三項)に合っているのでしょうか」とやり玉に挙げたのだ。

 これに対し中曽根弘康首相が「郵政省としてはそれをよくチェックして見て、そして繰り返さないようにこれに警告を発するなり、しかるべき措置をやらしたいと思います」と答弁。郵政省はすぐに動いた。

「2月22日、全国の民放に深夜の風俗番組などの自粛を要望する文書を送ったのです。この翌月にはフジとテレ東が、またTBSはお色気路線ではありませんでしたが、番組を打ち切りました。9月にはテレ朝も番組を打ち切り、日テレはお色気路線を変更したものの86年3月に終了となりました」

 アッという間に土曜深夜のお色気番組がなくなったのだ。

「もっとも『オールナイトフジ』は85年3月にいったん終了したものの、翌週から『オールナイトフジII』として再開し、91年まで放送を続けました。もともと『オールナイトフジ』は、他局がお色気路線を強めたことでバラエティ色を強めていたからです」

 この番組が復活するというわけだ。

司会はあの男

「港社長は番組復活にあたり、ヒットメーカーであり仕掛け人の秋元康さん(64)と企画会議を行っていると聞きます」

 なぜ秋元氏が?

「85年4月には『オールナイトフジ』の女子高生版と言える『夕やけニャンニャン』(月~金曜の夕方放送)がスタートし、のちに木村拓哉夫人となる工藤静香など多くのアイドルがデビューしました。この番組を企画したのが秋元さんで、ディレクターが港社長だったんです。この2人は長年にわたりタッグを組み、ヒット番組を世に送り出してきましたからね」

「夕やけニャンニャン」はとんねるずもレギュラーだった。復活する「オールナイトフジ」では彼らも出演するのだろうか。

「今のところ、それは考えていないようです」

 では誰が?

「なんと、元テレ東でフリーのテレビプロデューサー・佐久間宣行さん(47)が司会を務めるようです。『ゴッドタン』(テレ東)などで知られるバラエティの奇才が果たしてどんな番組にするのか、そして他局は追随するのか、興味深いです」

デイリー新潮編集部

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