野村萬斎が「ハムレット」で息子と共演 2世俳優の出演ラッシュで注目すべきは?

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 令和5年の芸能界も、2世や3世の活躍が目白押し。3月に東京・世田谷パブリックシアターで開幕するシェイクスピア作品の「ハムレット」では、狂言師の野村萬斎(56)と、長男の野村裕基(23)が父子共演する。

 演劇担当記者が言う。

「裕基が翻訳劇に初挑戦ながら、ハムレット役で主演を務めます。萬斎はその亡き父王の亡霊と、父王を暗殺した叔父・クローディアスの2役で登場します」

 若かりし頃の萬斎も、翻訳劇への初挑戦は同じ「ハムレット」だ。24歳だった平成2年のことで、7年後にはNHK連続テレビ小説「あぐり」にヒロインの夫役で抜てき。演者として、大きく知名度を上げるきっかけの一つとなった。

「今回は萬斎が演出も担当します。父親が並々ならぬ意気込みを見せているだけに、裕基は二重のプレッシャーを感じているとか」

 萬斎と「ハムレット」との縁は深く、平成15年には晴れてシェイクスピア劇の本場・英国ロンドンでの公演も果たしている。

「今回の公演は、父が強い思い入れを抱く役柄を子へ託すバトンタッチの場ともいえます。裕基は“師匠でもある父のハムレット像を上手に自分に落とし込んで演じることを目標にしたい”と意欲的ですよ」

藤間紫の孫と、岡本健一の息子

 本作に出演する2世俳優はほかにも。ハムレットの恋人・オフィーリア役の藤間爽子(さわこ)(28)と、その兄であるレアーティーズと廷臣・ローゼンクランツとの2役をこなす岡本圭人(29)だ。

 舞台関係者が解説する。

「名字から想像がつく通り、藤間は日本舞踊紫派藤間流の三代目家元です。女優で初代家元だった藤間紫(故人)は祖母。父の藤間文彦(71)も元俳優で、母の島村佳江(66)は現役の女優。芸能一家の出身ですね」

 一方、岡本の父親は、かつてジャニーズ事務所に所属するアイドルグループの一員だった。

「人気を集めたロックバンドの男闘呼組ではボーカルとギターを担当し、最近は舞台を中心に活躍する岡本健一(53)です。岡本父子は、一昨年8月の舞台で初共演を果たしています」

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