育成契約から這い上がれ! 今年期待される“育成選手”6人の実名【2023年パ・リーグ編】

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「宇田川優希」に続くオリックスの逸材

 早いもので、プロ野球のキャンプインまで半月を切った。各球団の補強はひと段落し、戦力として上積みを期待できる育成契約の選手に対して、ファンの期待が高まっている。前回はセ・リーグ編として、今年ブレイクしそうな育成契約の選手をピックアップし、支配下登録、そして一軍戦力となる可能性があるのか、探ってみた。今回は、続編としてパ・リーグ編をお届けする(育成契約の選手は1月18日現在)。【西尾典文/野球ライター】

 昨シーズン、26年ぶりとなる日本一を達成したオリックス。育成出身の宇田川優希が後半戦から彗星の如く現れて、優勝争いや日本シリーズで大活躍した。宇田川に続く存在として、期待したいオリックスの選手が、育成2位のルーキー・才木海翔だ。

 北海道栄時代から評判だった投手で、大阪経済大でも順調にスケールアップを果たし、3年秋にはリーグトップとなる防御率をマークした。最終学年で、少し調子を落として負けが込んだ結果、ドラフトの指名順位は低くなってしまった。だが、それでも春、秋のリーグ戦ともに防御率は1点台と、好成績を残している。

 好調時の150キロ前後のストレートは、数字以上の勢いがあり、スライダーやフォークで空振りを奪える点も大きな持ち味だ。近年、投手育成に定評のあるオリックスであれば、さらなるスケールアップの可能性があり、早い段階での支配下登録が期待できそうだ。

ソフトバンクの「貴重な左腕」

 12球団で最多の育成選手を抱えるソフトバンク。1月17日時点で支配下登録の選手は67人と、育成からの昇格は狭き門となっている。だが、厳しいなかでも、面白い存在になりそうなのが、2年目の三浦瑞樹だ。

 東北福祉大時代は、層の厚い投手陣の競争を勝ち抜き、1年時から主戦投手となった。4年生の春リーグ戦で防御率0.00をマークしている。その年の秋に調子を落としてプロ側の評価を下げたものの、プロ1年目の昨年は二軍で先発として4勝0敗、防御率2.60と見事な成績を残している。

 スピードはそれほどでもないが、ゆったりとしたモーションのフォームでバランスが良く、制球力の高さは大きな武器である。スライダーやチェンジアップといった変化球にもバリエーションがあり、シーズン後に参加したオーストラリアのウインターリーグで好投を見せている。ソフトバンクの左の先発は、大ベテランの和田毅に頼る部分が大きく、三浦に回ってくるチャンスも少なくないだろう。

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