反ワクチン、統一教会=CIA説を叫ぶデモに長井秀和氏も加わるのか? 彼らの新たな標的は創価学会

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次のターゲットは創価学会

 昨年の前半まで最も注目された陰謀論の市民運動は、新型コロナワクチンを人口削減を目論む闇の勢力(ディープ・ステート)の計画であると主張する「神真都Q」だった。

 1月から日本全国でデモを繰り返し、最盛期には都内で1000人規模のデモも行った。3月からは東京ドームなど首都圏の集団接種会場に押しかけて接種を妨害し、現在までに計21人の逮捕者を出している。それ以降は離脱者が続出し、内部分裂も起きたため急速に活動は萎んだ。

 次に注目されたのは「参政党」だ。「ユダヤ国際金融資本」による陰謀を主張する反ワクチン政党で、街宣に多数の聴衆を集め、7月の参院選で初の国会議員を1名、誕生させた。以降、現在まで、地方選挙で10連勝中だ。参院選が神真都Qの弱体化と時期が一致したこともあり、メンバーの一部が参政党の支持に回った。

 そして7月の安倍晋三元首相暗殺事件以降、急速に頭角を現したのが、黒川氏らの「新しい国民の運動」である。冒頭で紹介した9月の統一教会包囲に手応えを感じたのか、今年1月15日にはJR信濃町駅近くの公明党本部前で抗議デモを行う予定だ。次のターゲットは創価学会という。

長井秀和に急接近

 12月25日、西東京市議会議員選挙の投開票が行われ、お笑い芸人の長井秀和氏がトップ当選を果たした。長井氏は創価学会2世で、現在は創価学会を批判している。これに黒川氏が急接近。自らのYouTubeに長井氏を招き、市議選でも応援演説に立った。

 もっとも黒川氏は、反ワクチンという点では同じはずの参政党を激しく批判している。表向きの理由は、参政党の神谷宗幣・参議院議員に女性問題(真偽は不明)があるとか、党幹部が「メロンパンを食べると死ぬ」(参政党ではGHQ陰謀論に基づいて、日本人は小麦を食べないほうが良いとされている)と発言したといったものだ。

 12月24日、市議選の最終日、西武新宿線・田無駅前で長井氏の応援に入った黒川氏は、応援演説もそこそこに、すぐそばで演説を始めた参政党の候補者に突撃。野次を飛ばしながら近づこうとしては参政党スタッフや支持者らと揉み合いになり、「選挙はラグビーじゃないぞ!」などと叫んだ。

 選挙応援に来ておきながら、ついでに他候補の演説を邪魔する。それを自らネット配信して支持者を煽るという手法だ。

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