香川照之のセクハラ暴行、被害ママが真相を初告白 新たなワイセツ証拠写真を入手

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「痛みと屈辱に耐えて……」

 元ママと香川氏はこの晩が初対面。彼女が接客していた別の男性が誕生日で、そのお祝いに香川が駆けつけたという。

「後から合流した香川さんは、気付いたら私の背後に仁王立ちしていました。そして、私の髪をわしづかみにするとヘアピンを次々に外し始め、セットした際に固めていた髪ごと引き抜かれました。銀座には15年ほど勤めましたが、商売道具の髪をグシャグシャに崩されたのはあの時だけです」

 本誌が取材した店の関係者によれば、誕生日を祝われていた客が“おかわり!”とあおり立て、それに応じて香川氏がヘアピンを抜き続けたという。

「香川さんとしては酒席を盛り上げたかったのかもしれません。ただ、私としては髪ごとヘアピンを抜かれる痛みと、屈辱に耐えるしかなかった。抵抗して逆上されたり、別のホステスにターゲットが移ることを避けたかったからです」

 では、美麗さんへの狼藉についてはどうか。

「私の知る状況は訴状とは少し異なります。実際には、私が目を離した隙に、香川さんが美麗さんのブラジャーを手に取って匂いを嗅ぎ、決して上品とはいえない言葉を発していました。ただ、他のお客さんの手には渡っていません。また、私は他のホステスと一緒に香川さんからブラジャーを取り上げて、美麗さんに手渡し、席を外すよう促しました。しかし、その後に美麗さんが席に戻り(訴状には〈携帯電話と名刺入れを置き忘れたので、やむなく〉戻ったとある)、さらなる被害に遭ってしまった。2度目に下着を奪おうとした際には私もたしなめましたが、香川さんは聞く耳を持たず、暴走を続けたのです。その時は周囲の注目を浴びている状況ではなかったので、場を盛り上げるためではなく、ご自身の欲望のためだったと思います」

 本誌の報道後、ネット上では、〈高い金を払っているんだからホステスは我慢すべきだ〉といった言葉も飛び交ったが、「少なくとも、私が接客した際に、香川さんからお支払いいただいたことはありません」(元ママ)

 その後、元ママに対する訴訟は、和解や示談ではなく、美麗さん側から取り下げられたという。

「私の見解が美麗さんに受け入れられた点には安堵しています。ただ、香川さんの騒動によって私は提訴され、さまざまな風評が立ちました。しかも、香川さんは、私がホステスに訴えられたことを銀座で笑い話にしていたようで……。香川さん側には、そうした風評を打ち消してほしいとお願いしたものの断られ、その後は音信不通に。結果、私は銀座を離れ、夜の世界から身を引くことになりました。香川さんは、美麗さんには謝罪して“ご理解とお許し”をいただいたそうですが、私に対してはいまだに謝罪の言葉はありません」

 本誌の報道後、事情を知った知人の勧めもあり、元ママは弁護士を通じ、改めて香川側に謝罪を求めたそうだ。しかし、

「香川さん側からは“一連の報道に便乗したもの”“加害でないものを加害に仕立てる論理のすり替え”“そもそも時効になっている”といった言葉が並ぶ文書が届いただけでした」

 香川の所属事務所に尋ねると、元ママへの謝罪の言葉はなく、〈私どもの見解は、すでに貴社が入手されている文書のとおりですので、再論は致しません〉と回答するのみ。

 再起に向けてのハードルはまだ高いと言う他ない。

週刊新潮 2023年1月5・12日号掲載

ワイド特集「ウサギの耳は地獄耳」より

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