大臣が3人も交代した臨時国会が閉会 最後まで抵抗していた「寺田総務相」が更迭されたワケ

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つっかえ棒が取れたように

「首相にはすでに2人の大臣を交代させており、辞任ドミノは何としても避けたいとの思いに加えて、政権が安定していればこの程度の疑惑はいなすことができるとの見方があったはずです。寺田氏も同様だったことでしょう」(同)

 確かに、一部で更迭説が浮上して以降も、直前まで寺田氏は表向きにも強気の姿勢を崩していなかった。しかし、その流れが変わったのは、寺田氏の妻からの言葉だったという。先に触れたように妻の祖父は池田勇人元首相だ。

「“(疑惑が長引いて)私の立場が表に出て取り沙汰されることで池田家に泥を塗るのだけは避けたい”というものだったようです。これを受けた寺田氏もつっかえ棒が取れたようになり、首相に辞任を申し出たとされています。一説にはあまりの無念に寺田氏は涙を流していたとも。そうなると首相としても慰留できず、更迭に至ったということでした。このあたりのことは麻生太郎自民党副総裁が漏らしているとされていますが……」(同)

 寺田氏は宏池会のプリンスとも言われるだけにクビにはしたくなかったのだろうが、「どうせ切るならもっと早い方が良かった」との意見が永田町内で圧倒的なのも事実だ。

デイリー新潮編集部

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