W杯、日本戦は驚異の視聴率 午前0時でも40代男性の4人に1人以上が観ていた

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放映権の高騰で日テレとTBSは離脱

 2002年の日韓大会から2014年のブラジル大会までのW杯はNHKと民放5社が合同で放映権を買っていた。しかし2018年のロシア大会でテレビ東京が抜け、今回は日本テレビ、TBSも降りた。

 放映権料がバカ高くなったせいである。1998年のフランス大会では計6億円とされたのが、今回は推定計350億円に。日本戦でなくても1試合あたり約5.5億円となる計算だ。プロ野球日本シリーズの放映権料が1試合約1億5000万円であることを考えると、ムチャクチャ高い。

 放映権料が高いからといってCM枠を増やすわけにはいかないから、赤字は必至。民放連の放送基準により、30分以上の番組はその10%の時間までしかCMを流せないのだ。

 半面、テレビがネットに押されている今だからこそ、無理をしてでもW杯放映権を獲るべきだったのではないかという考え方もある。

 まず日本戦の視聴率のインパクトは途方もなく大きい。11月27日に「日本×コスタリカ」を放送したテレ朝は同月第4週のコア視聴率争いでゴールデン帯(午後7時~同10時)とプライム帯(午後7時~同11時)を制した。

 全日帯(午前6時~深夜0時)のコア1位は日本テレビに譲ったものの、もとからコアが弱点であるテレ朝としてみたら、してやったりに違いない。逆にコアを得意とする日本テレビは苦虫を噛みつぶしたはずだ。

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